【MLB】一塁手に大砲を迎えたいヤンキース、カブスのベリンジャー獲得か 補強候補にゲレーロJr.やアロンソの名前も

【MLB】一塁手に大砲を迎えたいヤンキース、カブスのベリンジャー獲得か 補強候補にゲレーロJr.やアロンソの名前も
カブスのコディ・ベリンジャー(C)ロイター/USA TODAY Sports

米スポーツメディア『ジ・アスレチック』は28日(日本時間29日)、「ヤンキースとレンジャーズが苦戦中のカブスに注目」と題して、記事を公開した。トレード期限が現地7月30日に迫る中、ヤンキースレンジャーズがカブスの主砲コディ・ベリンジャー外野手の獲得へ向けて動いていると記し、移籍の可能性に言及した。

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■「シカゴ周辺でスカウト活動を展開」と報道

『ジ・アスレチック』は、リーグ関係者の「プレーオフレースで軌道に乗れないカブスの周辺では、最近ヤンキースやレンジャーズなど数チームがスカウト活動を活発に展開している」というコメントを紹介。それを受けて「カブスが現在と同じような戦いを続けるのであれば、ベリンジャーの名前は昨夏と同様、トレード期限を目前にして再び議論されるだろう」と指摘した。

同メディアは2019年のナ・リーグMVPベリンジャーについて、「左打ちで、一塁と外野をこなせる柔軟性を持ち、バランスのとれた生産性が高い選手」と評価。一方で今季はOPS.759など物足りない印象も拭えず、「3年8000万ドル(約129億円)という契約の期待には応えていない」とも記した。

ただ、ヤンキースは昨季もベリンジャー獲得に動いており、今夏もターゲットにしている模様。外野ではなく、アンソニー・リゾ内野手が18日に負傷離脱した一塁での起用を想定しているという。

■最下位カブスは「売り手」という予想広まる

今回はリゾの穴埋めという見方もできるが、それ以前から一塁手のアップグレードを求める声はあり、補強候補としてブラディミール・ゲレーロJr.内野手(ブルージェイズ)、ポール・ゴールドシュミット内野手(カージナルス)、ピート・アロンソ内野手(メッツ)という名前も挙がっている。

鈴木誠也外野手、今永昇太投手が所属するカブスは、ナ・リーグ中地区最下位に沈んでおり、今夏のトレード市場では「売り手」に回る可能性が日増しに高まっている。

『ジ・アスレチック』以外の米メディアも、ベリンジャーの移籍について触れており、米スポーツサイト『Fan Nation』は「今のところ仮定の話に過ぎないが、ベリンジャーのトレードはヤンキースをより良くするだろうし、追求する価値は十分にある」と主張。同じく『CLUTCH POINTS』は「レンジャーズは昨季ワールドシリーズを制覇した後、なかなか調子を上げられていない。ベリンジャーのトレードは、テキサスのラインナップに待望のパワーを与えるだろう」とした。

ヤンキースはアーロン・ジャッジ外野手、フアン・ソト外野手の活躍に目を奪われがちだが、チーム状態は良くない。一塁手に大砲を加え、再び上昇気流に乗ることを目指すのだろうか。今夏のトレード市場における注目ポイントとなりそうだ。

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