今週末は、第78回セントライト記念(GII、中山芝2200m)が行われる。
皐月賞2着のアルアイン産駒コスモキュランダ、前走日本ダービーから臨むスワーヴリチャード産駒アーバンシック、2頭と同じくダービーからの復帰戦に本レースを選択したブラックタイド産駒エコロヴァルツなど、多彩な血統構成の馬が集結。
ここでは、馬券検討のヒントとなる「血統」で本競走を攻略する。
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目次
■リファールのクロス馬に注目
中山開催近10回分のセントライト記念では父サンデーサイレンス系が【7.7.6.50】で複勝率28.6%。出走頭数が多いのもあるが、10回のうち7回で勝ち馬を出しているうえ、近4年連続でワンツー決着を決めているあたりはさすがの成績。
そのなかで注目したいのがリファールのクロスを抱える馬。
中山開催近10回のセントライト記念において、リファールのクロスを抱える父サンデーサイレンス系は【3.2.2.6】で、勝率23.1%、複勝率53.8%。回収率も単勝182%、複勝110%なのでベタ買いOKの数字となっている。
キタサンブラックは自身もこのレースを制し、なおかつ近2年連続で産駒が連対中だが、その鍵もリファールのクロスにあるのではなかろうかと。キタサンブラックはリファール4×4のクロスを抱えているので。
リファールはモガミやマニラに代表されるような渋太さ、スタミナを伝える側面がある。そのため、急坂2回付きの芝2200mというタフなセントライト記念の条件で輝くタイプが出やすいのだろう。
現在、サンデーサイレンス系の主流たるディープインパクト系、ハーツクライ系のいずれもがリファールの血を引く。芝向き王道の良血からリファールの粘り強さを抽出するのがポイントと言えそうだ。
■過去の好走馬と酷似するスティンガーグラス
今回注目したいのは、リファールのクロスを抱える馬。ここでは該当馬のスティンガーグラスをピックアップする。
父はキズナ、母ライフフォーセールはアルゼンチンで2200mのGIブエノスアイレス大賞と2000mのGIラプラタオークスを制したGI2勝馬。半姉には阪神JFなどを制したダノンファンタジーがいる。
ライフフォーセールの仔は、牝馬だとダノンファンタジーやロクセラーナ、パタゴニアのような運動神経の良いマイラーが出る一方で、牡馬だとアドマイヤベネラやセレブレイドガイズのような切れないスタミナ型に出やすい印象。中距離で活躍した母の持久力だけ受け継ぎました、みたいなタイプが少なくない。
スティンガーグラスもそのイメージで、ここまで敗れた2戦はいずれもスローの決め脚比べになったのが敗因だろう。
スプリングS(6着)のレース上がり600mは33秒7、東京の1勝クラス(2着)は33秒9といずれも33秒台の決着だった。ライフフォーセール牡馬に33秒台の勝負はちょっと苦しいと言わざるを得ない。反対に勝った2戦のレース上がり600mはそれぞれ35秒9と35秒6。いずれも35秒台後半のレンジに収まっていた。上がりがかかれば2戦2勝なわけで。
今回は距離こそ前走と比較して200m短くなるが、上がりのかかりやすい中山の2200mは好材料。持ち前のスタミナを活かしたレースに期待ができるはず。
ディープ系種牡馬に南米牝系、しかも母父がノットフォーセールというのは2020年の当レース2着馬サトノフラッグと同じパターン。しかも、サトノフラッグとスティンガーグラスの間にはリファールクロスを抱える共通点も。
サトノフラッグも上がりのかかる消耗戦に強いタイプだったが、現状スティンガーグラスに抱いているのも同じイメージ。サトノフラッグ的に4角強気に運んで押し切る競馬が理想形だ。
それを思うと、前走でキチンと位置を取って突き抜ける競馬ができたのはプラス材料。予行演習はバッチリだ。ヘンに構えてもリファールクロスの粘っこさは引き出せないので、テン乗りとはいえ鞍上の“レジェンド”にはあのイメージで乗っていただきたいところ。
今回、アーバンシックとスティンガーグラスしかいない「リファールクロス持ちの父サンデー系」だが、同じリファールのクロスならより前で運べる馬の方を買いたい。アーバンシックよりもこちらというのが現状の感触だ。
あとは枠と週末の馬場コンディションを見つつ、最終結論に至りたい。
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著者プロフィール
ドクトル井上
【重賞深掘りプロジェクト】血統サイエンティスト。在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。













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