29日(日本時間30日)にヤンキースタジアムで行われたワールドシリーズ(WS)第4戦は、猛打爆発のヤンキースが11-4でドジャースを撃破。ようやく同シリーズで初勝利を挙げ、通算成績を1勝3敗とした。ドジャースの大谷翔平投手は「1番DH」で先発出場し、4打数1安打だった。ニューヨークメディアは「大谷は60%の力しか出せなくても世界を圧倒する存在」と評価した。
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■「プレーを続けること自体、驚異的」
米紙『ニューヨーク・ポスト』の看板記者、ジョン・ヘイマン氏は試合終了直後、「ヤンキースにようやく希望を感じさせる兆しが現れた」と題して、記事を公開。WS第4戦のポイントを複数挙げ、解説した。
記事はヤンキースの勝因を分析しつつ、ドジャースサイドにも言及。その中で大谷のパフォーマンスについても触れた。
同記者は「地球上で史上最高の選手かもしれないショウヘイ・オオタニは、左肩を亜脱臼してから3日ほど経つが、やはり調子を落としているように見える。彼がプレーを続けていること自体は驚異的だが、痛めた肩をかばっている様子も見受けられる」とし、ケガの影響は否定できないと指摘した。その上で「とはいえ、オオタニが60%の力しか出せなくても、依然として世界を圧倒する存在であることには変わりはない」と主張した。
■指揮官「球を追いかけ過ぎている」
ただ、強行出場を続ける大谷の打撃について、デーブ・ロバーツ監督は会見で苦言を呈した。「彼にも何度か聞いたが、(亜脱臼による)支障はない。彼も問題は感じていない。でも、球を追いかけ過ぎている。(ボール球を振らなければ)四球で出塁できる打席もあったが、手を出していた。球を追いかけて、出塁できないというのはよくない」と振り返り、ストライク・ボールの見極めをするように求めた。
第5戦以降、復活を告げる一発は出るのか。大谷自身は、肩の状態は日に日に改善していると話していただけに期待がかかる。
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