「今や日韓戦=敗北は公式」韓国メディア、プレミア12での敗戦を受け“辛辣”コメント「格差が大きく開いた」

 

A.Kudo/SPREAD編集部

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「今や日韓戦=敗北は公式」韓国メディア、プレミア12での敗戦を受け“辛辣”コメント「格差が大きく開いた」
プレミア12の日韓戦に臨んだ侍ジャパン(C)Getty Images

日本代表「侍ジャパン」は15日、野球最強国を決める国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の韓国戦に出場。6-3で2連勝を飾り、スーパーラウンド進出へ大きく前進した。

対する韓国代表は1回戦の台湾戦で3ー6で敗北、キューバとの2回戦は8ー4で勝利したものの、日本戦で敗れ1勝2敗とし、グループ上位2位に入ることが難しくなった。

母国の敗戦に、現地メディアでは「“脱落危機”4強入りに赤信号」「今や『野球の日韓戦=敗北』は公式になったのか」「韓国野球、日本戦9連敗…最後の勝利は2015年プレミア12」などの厳しい見出しが並んだ。

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■「最後まで最善を尽くすだけ」と韓国代表

韓国代表は序盤から得点を取り合う好ゲームの末、3ー6で侍ジャパンに敗北。

試合後のインタビューで、5回表、2ー2の場面で適時打を放ったユン・ドンヒ外野手は「悔しさの残る試合だった」と語り、「日本の投手陣はみんな優秀で、実力があった。僕らもよく準備してきたと思うが、負けたということは、少し準備が足りなかったのかなと思う」と振り返った。

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マルチ安打を放ったホン・チャンギ外野手は「みんな本当にいい試合をしたと思うが負けてしまったのは悔しい。逆転された時も(また逆転)できるはずという雰囲気があったが、7回のホームランで完全に消えた」と森下翔太外野手の本塁打から流れが変ったと唇を噛んだ。

しかし、スーパーラウンド進出への道はまだ閉ざされていない。4回にソロ本塁打を放ったパク・ドンウォン捕手は「野球はどうなるか分からない。最後まで最善を尽くすだけ」と、スーパーラウンド進出に向け前向きなコメントを残した。

■「また負けた、日本に」

一方で、韓国メディアからは厳しい報道がなされた。

『スポーツ韓国』のイ・ジェホ記者は「今や『野球の日韓戦=敗北』は公式になったのか」とのタイトルで記事を掲載。「また負けた、日本に」「かつては世界の頂点を争ったが、今はその格差が大きく開いたようだ。野球の日韓戦は敗北、という公式が成立してもおかしくない格差だ」と母国の敗戦に苦言を呈した。

直近5年間の日韓戦で韓国代表は、2019年プレミア12スーパーラウンドの決勝戦、20年の東京オリンピック、23年のワールドベースボールクラシック(WBC)、同年のアジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)の予選と決勝で日本代表に全敗。

唯一勝利した22年杭州アジア大会は、日本は社会人チーム、韓国はプロ選手を送ったため、記事では「1勝に大きな意味はない」と一蹴し、「アジア大会を除けば、2015年プレミア12の準決勝勝利以降、プロ同士の日韓戦で韓国は9連敗だ」と厳しい現実を突きつけた。

また、「野球の日韓戦は日本に無条件で負けるという公式ができたと言っても過言ではない。恥ずかしながら接戦を繰り広げることもできないほど負けている」と辛辣にコメント。

さらに「韓国ではメジャー・リーガーが減っているのに対し、日本は国内で最高の活躍をすれば、メジャーリーグでも特別待遇を受けることができる。日本の看板選手・大谷翔平は日本最高を超え、世界最高の年棒を受け取っている。山本由伸投手も、投手史上最高額でドジャースと契約した」と格の違いを強調した。

同記者は「ジャンケンでも負けてはいけないと言われる日韓戦だが、野球だけはもう敗北が公式化されたような、苦い思いを拭い去ることができない」と最後までやり場のない悔しさを記した。

ほかのメディアでも日本戦9連敗は、「韓国野球は、またも日本の壁を越えることができなかった」「必ず勝たなければならなかった日本戦で敗れ、脱落危機に追い込まれている」と重く取り上げられている。

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