【MLB】大谷翔平、3度目MVP獲得なるか…受賞にまつわる「要注目トリビア」まとめ 射程圏内の“歴史的記録”はいくつある?

ドジャース・大谷翔平
ドジャース・大谷翔平(C)ロイター

2024年度のメジャーリーグMVPレースの注目はなんといっても、ドジャース・大谷翔平投手が受賞するかどうかだろう。最大のライバルとして挙げられるフランシスコ・リンドーア内野手(メッツ)との一騎打ちが予想されるが、前評判では「大谷が獲得するだろう」という声も非常に多い。

プレイヤーとして最大の名誉でもあるMVP(年間最優秀選手)は、これまでどのような選手が獲得してきたのか? この記事では、過去の受賞者や複数回獲得したレジェンドなど今季のMVPに関連するトリビアネタを紹介する。

 

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■大谷はすでに2度達成、過去の満票MVP獲得者は?

現在のMVP選出方式になって以降、満票での獲得者は2021年、2023年の大谷を含め7人。まずは1997年マリナーズ在籍時代のケン・グリフィーJr.氏。この年は当時の月間本塁打記録13本を達成するなど大活躍。157試合に出場し打率.304、本塁打56本、打点147、OPS1.028、と文句のつけようのない成績だった。

【参考動画】グリフィーJr.の97年ハイライト

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そして2002年ジャイアンツ時代のバリー・ボンズ氏。合計7回シーズンMVPを獲得しているが2002年は143試合出場、打率.370、本塁打46本、打点110、OPS.1.381と、まさにキャリア全盛期ともいえる驚異的な数字を残した。

【参考動画】ボンズの2002年開幕戦アーチシーン

アルバート・プホルス氏とマイク・トラウト外野手はエンゼルス時代の大谷の盟友でもあるが、彼らも満票で獲得。プホルス氏はカージナルス在籍時代の2009年、160試合出場で打率.327、本塁打47本、打点135、OPS1.101。トラウトは2014年に157試合出場、打率.287、本塁打36本、打点111、OPS.939という成績をそれぞれ残した。

さらに2015年のブライス・ハーパー内野手(当時は外野手)。ナショナルズ在籍時代のハーパーは153試合出場、打率.330、本塁打42本、打点99、OPS.1.109、史上最年少での満票MVP獲得者となった。直近では、2023年ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.外野手。159試合に出場して打率337、本塁打41本、打点106、OPS.1.012、盗塁が73の成績で史上初の40-70を達成した歴史的なシーズンだった。

■現役中にボンズに並べるか? 過去の複数回MVPを獲得選手は?

複数回のMVP獲得者は過去23人。最多は7回のボンズ氏で2001年から4年連続での受賞と驚異的な記録を打ち立てている。次いで多いのが3回でアレックス・ロドリゲス氏ら10人。その他、56試合連続安打のMLB記録を持っているジョー・ディマジオ氏らレジェンドの名前がずらりと並ぶ。

そして、2回獲得しているのが大谷を含め28人。昨年引退したミゲル・カブレラ氏、2632試合連続出場のカル・リプケンJr.氏など、そうそうたる顔ぶれとなっている。

■史上2人目の快挙を目指す 両リーグでのMVP獲得者は?

ア・リーグとナ・リーグ、両リーグでのMVP獲得者は1961年のシンシナティ・レッズと1966年のオリオールズで獲得したフランク・ロビンソン氏のみとなっている。アフリカン・アメリカン初のMLB監督となったレジェンドであるロビンソン氏は、特に66年のオリオールズ在籍時は首位打者、本塁打王、打点王の三冠王を獲得しただけでなく、ワールドシリーズでもMVPを獲得するなど歴史的な大活躍をみせた。今季、大谷がMVPを獲得すれば史上2人目の快挙となる。

■史上初の歴史的快挙へ、指名打者でのMVP獲得者は?

最も注目を集めているのが、「指名打者でのMVP獲得なるか」だろう。多くのメディアが論じているように、過去指名打者でオールシーズンを過ごした選手でMVPを獲得した選手は1人もいない。

これまで最もMVPに近かったのは2005年の投票で2位になったデビッド・オルティーズ氏だ。2003年から2007年まで5年連続でMVP投票の5位圏内に入ったオルティーズ氏だが、2005年は159試合に出場、打率.300、本塁打47、打点148、OPS.1.001という圧巻の成績を残したが、MVP投票では2位止まり。1位のアレックス・ロドリゲス氏とは24ポイント差だった。

【参考動画】オルティーズのキャリア名場面ハイライト

自身がMVPを獲得できなかった過去があることから、シーズン中は大谷の指名打者でのMVP獲得に対して懐疑的な目を向けていたオルティーズ氏だが後に「自分は間違っていた」と大谷に謝罪。現在では「オオタニは史上初となる指名打者でのMVP獲得にふさわしい」と太鼓判を押すまでになっている。

大谷は史上初となる指名打者でのMVP獲得、史上2人目の両リーグMVP、そして既に過去最多の2回満票を獲得しているが3度目の満票となるか? 大注目のMVPレースは、日本時間22日に発表予定となっている。

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