ドジャース移籍1年目で、悲願の世界一を達成した大谷翔平投手。今季は打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036の好成績で本塁打と打点の二冠王を獲得し、数々の球団記録を塗りかえた。
大谷だけで打線を組めたら……孤軍奮闘が目立ったエンゼルス時代には、荒唐無稽な願いに思いを馳せたファンも少なくないだろう。米データサイト『Baseball Reference』には、そんな突拍子もない仮説を数値化したデータが存在する。
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■打撃能力を評価する「Offensive Win%」
ある打者が平均的な投手の援護を受けた場合、チームがどれだけの割合で勝利するかを示す「Offensive Win%」。打撃能力を評価するための指標だが、今回のケースでは「大谷が打線に9人いたらどうなるか」と置き換えてもいいだろう。なお、これは打撃のみで守備や走塁の貢献は含まれていない。
『Baseball Reference』が算出した「Offensive Win%」において、今季の大谷は勝率「.818」という驚愕の数字を叩きだしている。これは、1884年ブルックリン時代から続く、名門ドジャース141年間の歴史の中で堂々トップに。2000年以降では、昨季のムーキー・ベッツ外野手が記録した「.779」が球団歴代15位、フレディ・フリーマン内野手の「.771」が20位にランクインしている。
通算記録では、大谷は「.736」でメジャー歴代42位タイ。昨季までの同僚マイク・トラウト外野手が「.789」で歴代13位に。エンゼルスは稀代のスラッガーを擁していながら、2016年以降、一度も勝率5割を超えることはなかった。
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