卓球の「WTTファイナルズ福岡2024」は22日、福岡県の北九州市立総合体育館にて男子ダブルスの準決勝が行われ、世界ランキング6位の戸上隼輔(井村屋グループ)、篠塚大登(愛工大)ペアは同10位のコーエン、クエク(シンガポール)と対戦。ゲームカウント3ー1で勝利して決勝進出を決めた。
◆準Vの戸上隼輔、篠塚大登が振り返った世界トップとの差「これから伸びるための糧」 快進撃の盟友・張本智和への想い
■第1G落とすも第2ゲーム目以降は支配
初戦で林高遠、林詩棟ペアに鮮やかなストレート勝ちを収め、男子日本勢のダブルスでは唯一4強入りした戸上、篠塚ペア。シンガポー勢との戦いでは序盤にペースを握られ第1ゲームを落としたが、戸上の強打や篠塚の巧みなレシーブ、つなぎのボールが冴え、徐々に形成は逆転。第2ゲーム目以降は相手にペースを与えずに、3ゲームを連取して勝利につなげた。
戸上は試合後に「戦術を工夫するのもそうですけど、サーブ、レシーブが第1ポイントだった」と振り返りつつ、「自分たちが優位に立つようなボールについて意見を出しあって、それが2ゲーム目の中盤からはまっていった」と試合中の修正で自分たちのペースに引き戻すことができたと分した。
決勝に進出した日本ペアに立ちはだかるのはF.ルブラン、A.ルブランの兄弟ペア。ここ最近の卓球界で中国勢とともに世界トップクラスに君臨する本命であり、パリ五輪でも団体戦で対峙した日本にとっては、銅メダルを許した相手の主力でもある。
篠塚は「結構先に仕掛けられてしまうことが多くて、特にフェリックス選手に先に自分のフォア側に出されてしまうことがあった」と弟に警戒を示しつつも「サーブ、レシーブで自分たちから強く行けるところはある」と勝機を見出そうと企てる。
厳しい相手ではあるがホームの地は優位に働くと見ており、篠塚は「もっとトップに行きたければあの二人を倒さなければいけない。あの二人へのリベンジを日本で果たせたらいい」とコメント。日本開催大会での決勝で必勝を誓った。
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