ドジャースは29日(日本時間30日)、トミー・エドマン外野手と5年7400万ドル(約110億7000万円)+球団オプション1年で契約を延長したと発表。
今季途中にカージナルスから三角トレードで加入したエドマンは、主に遊撃手と中堅手を兼任するユーティリティプレイヤーとして活躍。メッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズでは打率.407、OPS1.022、11打点でMVPを獲得。ドジャース4年ぶり8回目のワールドシリーズ制覇にも貢献した。来季まで残されていた契約を上書きし、新たに長期契約を結んだ形だ。
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■大谷翔平は2033年、山本由伸は最長2035年まで
エドマンは今季前半戦は故障で出遅れ、ドジャースへトレード加入後に戦列復帰。メジャー6年目の29歳は、レギュラーシーズン37試合に出場して打率.237、6本塁打、20打点、6盗塁、OPS.711を記録。ポストシーズン16試合では、打率.328、2本塁打、13打点、5盗塁、OPS.862と存在感を示した。
内外野守れるユーティリティ制に加え、空振りが少なく足も速い。年間2桁アーチを放てるパンチ力も持ち合わせており、便利屋としてチームに欠かせない存在のエドマンだが、5年7400万ドルはドジャースならではと言ったところ。
米メディア『FOX Sports MLB』の公式Xは同日、ドジャースが結んだ長期契約一覧を画像にまとめて投稿。最長は2035年まで(途中オプトアウト権あり)の山本由伸投手で、次点は33年の大谷翔平投手とウィル・スミス捕手、32年はムーキー・ベッツ内野手、そして今回のエドマンが球団オプションを含めると30年までとなる。
さらに、フレディ・フリーマン内野手にタイラー・グラスノー投手、先日契約合意したブレイク・スネル投手と残り3年以上の契約がズラリと並ぶ。『FOX Sports MLB』の公式Xは「ドジャースは長期にわたって戦力が揃っている」とコメントを添えたものの、やや含みを持たせるような言い回し。ファンからの返信も様々で、手放しで称賛というよりは懐疑的な反応も目立った。
『ESPN』のジェフ・パッサン記者によると、ドジャースがエドマンに支払う契約金の約3分の1は、大谷やスネルにも適用された「後払い」になるそうで、将来的な財政圧迫を危惧する声も挙がっている。球団運営に影響を及ぼすかどうか、その答えはしばらく先の話になりそうだ。
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