米スポーツメディア『ブリーチャーレポート』は29日(日本時間30日)、「2025年シーズンのワースト契約トップ10」を発表。契約が複数年残っている選手に焦点を当て、チームが抱えている“最悪の契約”をランク付けした。大型契約を結んでいるものの、稼働実績と年俸が不釣り合いな選手たちが選出され、ワースト1位はマイク・トラウト外野手(エンゼルス)となった。
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■“おなじみ”レンドンは10位
ランキングは残りの支払い額、最近の成績、今後の予想成績に基づいて順位付けされている。
高額給与を受け取りながらも成績が振るわない選手ということであれば、アンソニー・レンドン内野手(エンゼルス)らの顔を浮かべるファンもいるだろうが、すでに契約は残り2年。今となっては終わりを待つだけであり、球団のダメージも比較的少ない。そのため、契約が残り2年となった低調な選手たちは、今回まとめて10位に組み込まれた。
そして、球団との契約が3年以上残っている選手たちの中で、「最悪の契約」1位に選ばれてしまったのが、トラウト。大谷翔平投手とのコンビ「トラウタニ」は、日本のファンにもインパクトを残した。
オールスターゲームに11回選ばれ、MVPを3度獲得するなど将来の殿堂入りが確実視されるスラッガーだが、近年は状態が良くない。最近4シーズン(648試合)では266試合の出場にとどまり、多くの時間をベンチで過ごしている。
■今季も半月板断裂で離脱
原因はケガ。ふくらはぎや腰を痛め、2023年にはスイングした際に左手の有鉤(ゆうこう)骨を骨折。今季は左膝の半月板断裂で手術も受け、出場試合数はわずか29試合だった。
ケガに悩まされ、かつての輝きを失いつつあるトラウト。現在33歳だが、契約は2030年まで残っており、受け取る年俸は毎年3720万ドル(約55億7000万円)ずつ。球団は残り6シーズン、合計2億2320万ドル(約334億円)を支払うことになる。不良債権化する危険をはらみ、最近の実績も鑑みると大型契約の負の部分が目立ち始めた。そこがワースト1位の理由となっている。
実績十分のトラウトだが、残りの契約期間は年俸に見合う仕事ができるのか、厳しい視線が注がれている。
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