米メディア『Dodgers Way』は12日(日本時間13日)、「メッツがフアン・ソトと契約してもドジャースは何も怖がらない。その理由は1つだけ」と題して記事を公開。ソトを加え、戦力アップしたはずのナ・リーグのライバルチームに対して、恐れるに足らずと断言した。
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■新加入モンタスも「脅威に見えない」
メジャー史上最高額の15年総額7億6500万ドル(約1166億円)でメッツと契約したソト。同日にはニューヨークのシティフィールドで入団記者会見が行われ、メッツファンは歓喜に沸いた。
富豪オーナーであるスティーブ・コーエン氏の財力に支えられ、着々と戦力整備を進めるメッツだが、『Dodgers Way』は「ドジャースはソトやメッツを恐れる必要はない」と断言した。
理由はメッツの来季先発ローテーションにある。現時点で千賀滉大が1番手、クレイ・ホームズが2番手、フランキー・モンタスが3番手で、デビッド・ピーターソン、ポール・ブラックバーン、タイラー・メギルが続くと予想されている。
しかし、千賀は今季ケガで長期離脱。レギュラーシーズンは1試合の登板に終わり、サプライズ復帰したポストシーズンで3試合に登板したものの、0勝1敗、防御率12.60と芳しくなかった。
ヤンキースから獲得したホームズは、これまで主にリリーフとして活躍。キャリアを通じて1シーズン70イニング以上投げたことのない右腕だが、メッツは来季先発で起用する方針だという。
フリーエージェント(FA)市場から右腕モンタスを獲得したが、今季は7勝11敗、防御率4.84で、同メディアは「大きな脅威に見えるほどではない」とバッサリ。
■FAで抜けた3本柱の穴埋まらず
結局、FAで抜けた3本柱(ルイス・セベリーノ、ホセ・キンタナ、ショーン・マナエア)の穴を埋めるに至っていない。そのため、同メディアは「ソトは1人だけ。メッツには他にも強打者がいるが、先発ローテーションがドジャースのようなチームに対抗できなければ意味がない。来季ポストシーズンで再び対戦することになったとしても、メッツはそれほど脅威にはならないだろう」とし、ワールドシリーズ連覇の障壁にはならないと主張した。
今季のポストシーズンで、ドジャースとメッツはナ・リーグ優勝決定シリーズで対戦。ドジャースが4勝2敗で勝ち抜き、ワールドシリーズ進出を決めた。
スーパースターのソト1人を獲得しても、総合力ではドジャースに及ばない。そういう見立てだった。
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