ロッテからポスティングシステムを利用し、メジャー移籍を目指す佐々木朗希投手。先日は代理人のジョエル・ウルフ氏が取材に対応したが、米メディア『ドジャース・ウェイ』は12日(日本時間13日)、同氏の発したコメントが佐々木獲得を目指すドジャースにとって歓迎すべきものではなかったと指摘した。
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■「パドレス移籍は理に適っている」
佐々木の代理人であるウルフ氏は10日(同11日)、集まった報道陣からの質問に答えた。その質疑応答を受けて、『ドジャース・ウェイ』は「ロウキ・ササキの代理人のコメントは、ドジャースにとって悪夢の連続だ」と記した。
例えば、「パドレスは移籍先としてどうか」という記者の問いに対し、ウルフ氏は「パドレスは彼が真剣に検討するチームだろう。(良き相談相手とされる)ダルビッシュ有投手との関係はプライベートなこと。ただ、それが彼の決断にどれほど影響を与えるかは、これから見極める必要がある」と回答した。
まず、同メディアはこれに反応。「最も衝撃的だったのは、ウルフ氏が(ドジャースとは同地区のライバルである)パドレスを移籍先として理に適っていると述べたことだ」と嘆いた。
また、同氏は「ロウキは自分の行くチームに日本選手がいることを必要条件としていない」「移籍先を西海岸のチームに限定していない」と語るなど、ドジャースが持つアピールポイントを“否定”した。
■ドジャースについては言及なし
そのほか、同氏は日本で佐々木とメディアの関係が良好ではなかった点を捉え、取材陣が殺到する大都市圏の人気球団より、小・中規模の球団の方がフィットするかもしれないという趣旨の発言をしており、大谷翔平投手や山本由伸投手らスター選手が多数所属するドジャースとの相性は必ずしも良くないのでは?という意見も増えている。
代理人の会見を受けて、同メディアは「ウルフ氏はクライアントである選手の野望についてメディアに語ったが、ドジャースがササキと契約する可能性について示唆する発言は一切なかった」と肩を落とした。
そして、「(ウルフ氏は)他の日本選手がロースターにいること自体はセールスポイントにならないかもしれないと話し、彼はメディアの露出度が高いチームと関わりたくないかもしれないとも述べた」とし、争奪戦においてドジャースが有利と信じられる話は聞けなかったと振り返った。
佐々木獲得レースにおいて本命視されるドジャースだが、代理人の回答からアピールポイントが意外に少ないことが判明。同メディアが「コメントは悪夢の連続」と記したのもうなずける。
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