【MLB】トレード新加入&プロスペクトで生まれ変わる? 鈴木誠也にも期待大、新生カブス打線シミュレーション

カブス・鈴木誠也(C)ロイター
カブス・鈴木誠也(C)ロイター

「MLB 東京シリーズ 2025」で行われるドジャースとの開幕戦を行うため来日するカブス。ストーブリーグでは、カイル・タッカー外野手の補強にコディ・ベリンジャー外野手の放出など目立った動きをみせたが、今シーズンの打撃陣は一体どのような成績になるのだろうか?

米データサイト「ファングラフス」の予想打順を参考に、今季のカブス打線の布陣を確認していこう。

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■新加入タッカーは2番起用か

2025年のカブスの予想ラインナップ

1(左)ハップ
2(右)タッカー
3(DH)鈴木誠也
4(一)ブッシュ
5(遊)スワンソン
6(二)ホーナー
7(中)クロウ=アームストロング
8(三)ショウ
9(捕)アマヤ

1番:イアン・ハップ
2015年に全体9位で加入後、生え抜きとして順調に成長してきたイアン・ハップ外野手。現在所属する野手の中では最も長い8年をカブスで過ごしているが、2022年から3年連続でゴールデングラブ賞を受賞する堅実な守備に加え、近年は打撃指標も上昇。選球眼が良く、昨季のBB%は12.2%と非常に良い指標を叩き出している。堅実な守備とともに、先頭打者として頻繁に出塁することでチームに勢いをもたらせるかどうかが鍵となる。

2番:カイル・タッカー
今オフのストーブリーブの中でも衝撃的なトレードの1つだったカイル・タッカー外野手のカブス入り。昨シーズンは自打球による怪我の影響で長期離脱し78試合の出場にとどまりながらも、本塁打23本を放つなどリーグ屈指の外野手としての実力はまだまだ衰え知らず。打撃力が課題となっていたカブスにおいて、大車輪の活躍が期待される。

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3番:鈴木誠也
打率.283、21本塁打、73打点、OPS.848とチームNo.1の打撃指標を残したメジャー3年目の侍・鈴木誠也外野手。タッカー加入により、今季はDHに専念するというチーム方針となっている。メジャー挑戦から環境にアジャストし続け、年々成績をあげている鈴木が打撃一本でとこまでチームに貢献できるのか注目したい。

■4番ブッシュはまだまだ伸びしろあり

4番:マイケル・ブッシュ
24年1月にドジャースからトレード移籍してきた、マイケル・ブッシュ内野手。元ドラフト1位選手として、期待度も高かった若手有望株がついにブレイク。本塁打21本を放つスラッガータイプながら、一塁守備のレンジも広く器用にこなしている点も評価が高い。昨シーズンは5試合連続本塁打を放つなど、まだまだ伸び代がありそうな27歳。今季はチームの主軸としてポイントゲッターの役割が期待される。

5番:ダンズビー・スワンソン
現役選手の中でもトップクラスの守備の名手として知られるダンズビー・スワンソン内野手。打撃成績は若干下降気味ではあるものの、その中でrWAR4.0を叩き出しているところをみても、やはり守備面での貢献度がかなり高いのだと考えられる。2021年から3年連続で20本塁打以上を打っているため、調子を維持できればパワーにも期待できるスワンソン。7年契約の3年目となる今季は持ち前の守備に加え打撃での貢献も求められる。

6番:ニコ・ホーナー
スワンソンと共に、内野守備の要となっているニコ・ホーナー内野手。打撃面では毎年OPS.700前後をキープしている。大きな一発は期待できない一方、昨シーズンのK%は10.3%、Whiff%は11.9%と空振りをしない優秀な指標を残している点には注目。クリーンナップと下位打線を繋ぐ役割として状況に応じたバッティングでチームに貢献したい。

■下位打線には有望株も

7番:ピート・クロウ=アームストロング
デビュー2年目となる昨シーズンは、123試合に出場し中堅手のレギュラーをしっかりと確保しブレイクしたといえるピート・クロウ=アームストロング外野手。打撃指標は軒並み低いものの、10本塁打を放っており爆発力を兼ね備えている。また、その広い守備力と脚力にも定評があり、盗塁を23個決めている点にも注目。現在22歳とまだまだ若く、これからのカブスを支える中心選手になるだろう。

8番:マット・ショウ
イーサック・パレデス内野手の後釜として期待されているプロスペクトが、マット・ショウ内野手だ。昨シーズンは2Aと3A合計121試合に出場し打率.284、本塁打21本、打点71、OPS.867と好成績を残した。まずはメジャーのレベルでどこまで通用するのかに注目が集まる。

9番:ミゲル・アマヤ
昨年、正捕手の座を勝ち取ったミゲル・アマヤ捕手。ブロッキング能力に長けているものの、フレーミング等はまだまだ発展途上の25歳。打率は2割前半ながらも、8本塁打を放つなどパンチ力を秘めているため今季どこまで成長するのかに注目したい。一方で、正捕手としてフルシーズンを過ごすであろう初めての1年となるため、まずはディフェンス面の貢献が求められる。

若手と中堅が軸となる、今シーズンのカブス。トッププロスペクトのショウがどこまで機能するかなど、まだまだ読めない部分はあるが非常に面白い布陣ではないだろうか? タッカー加入でより厚みを増した打線に注目したい。

「MLB 東京シリーズ 2025」情報
3月18日(火)19時~(東京ドーム)
カブス vs.ドジャース

3月19日(水)19時~(東京ドーム)
カブス vs.ドジャース

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