2025年は「MLB 東京シリーズ 2025」として、ドジャースとカブスが東京ドームで開幕戦を行う。そのカブスで今季はエースとしてさらなる活躍が期待されるのが、今永昇太投手だ。メジャー1年目からオールスター選出、リーグ3位の15勝と結果を残し、2年目で早くも先発ローテーション1番手と目されている。
本記事では、日本でドジャース打線と対戦することになるカブス投手陣の現時点の陣容を掘り下げていく。
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目次
■今永は大黒柱、5番手候補は元ソフトバンクのベテラン
2024年はチームの勝ち頭となる15勝を挙げ、早くもMLB2年目でローテーションの一番手に名があがっている今永。3月に行われる「MLB 東京シリーズ 2025」での凱旋開幕投手も濃厚だ。
ローテ―ション2番手は、2023年には15勝を挙げ、昨季は24試合に先発し5勝5敗ながら防御率3.07と好投した左腕のジャスティン・スティール投手。
3番手には、昨季、自身初の開幕投手を務め、今永に次ぐ12勝を挙げた右腕のジェイムソン・タイオン投手が続く。
4番手にはガーディアンズからFAとなり12月に契約した、MLB10年目のベテラン左腕、マシュー・ボイド投手。ボイドはシーズン8試合の登板に終わり2勝2敗であったが、ポストシーズンでは3試合に登板し11.2回を投げて失点1、奪三振17と結果を残した。
そして5番手は複数投手が椅子を争う状況。カブス3年目で今永と並ぶ29試合に先発登板でローテーションを守り、自己最多の7勝をマークした右腕のハビアー・アサッド投手と、1月にブルワーズからFAで契約したコリン・レイ投手が争う。
レイは、2020年にカブスに在籍しており、5年ぶりの復帰となるが、2021~22年はソフトバンクでもプレーし、2シーズンで8勝7敗、防御率3.41をマーク。昨季は12勝(6敗)でブルワーズの勝ち頭でもあった。先発から外れた場合は、ロングリリーフ要員としてブルペンに回る可能性もある。
カブスの主な先発ローテーション候補の昨季成績
★は新加入
今永昇太(31)
15勝3敗、173.1回、防御率2.91
ジャスティン・スティール(29)
5勝5敗、134.2回、防御率3.07
ジェイムソン・タイオン(33)
12勝8敗、165.1回、防御率3.27
★マシュー・ボイド(33)
2勝2敗、39.2回、防御率2.72
ハビアー・アサッド(27)
7勝6敗、147回、防御率3.73
★コリン・レイ(34)
12勝6敗、167.2回、防御率4.29
■新加入の剛腕がクローザー起用へ
ブルペンでは、クローザーを務めたヘクター・ネリス投手がFAとなったため、クローザー獲得がオフの補強ポイントとなっていたが、アストロズからトレードで通算112セーブ&104ホールドの豪腕、ライアン・プレスリー投手を獲得。
プレスリーは2021年から23年までの3年間で、90セーブを挙げ、2019年と2021年はオールスター・ゲームにも選出されたMLBでも屈指のクローザー。2023年には米国代表としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場した。
Game 5 ? pic.twitter.com/qfl0gI8Iv2
— Houston Astros (@astros) October 21, 2023
昨季は防御率リーグ3位の3.78を記録したカブス。今季は先発陣を補強し、ブルペンもしっかり補強。「MLB 東京シリーズ 2025」は第1戦がカブスのホームゲーム。開幕投手を今永が務め、打席には1番・大谷翔平……そんな光景も実現するかもしれない。
カブスの主なリリーフ投手候補の昨季成績
★ライアン・プレスリー(36)
2勝3敗4セーブ、59登板、防御率3.49
ポーター・ホッジ(23)
3勝1敗9セーブ、39登板、防御率1.88
タイソン・ミラー(27)
5勝1敗1セーブ、58登板、防御率2.32
ネイト・ピアーソン(28)
2勝2敗2セーブ、60登板、防御率4.48
★ケイレブ・シールバー(38)
2勝4敗3セーブ、59登板、防御率5.32
「MLB 東京シリーズ 2025」情報
3月18日(火)19時~(東京ドーム)
カブス vs.ドジャース
3月19日(水)19時~(東京ドーム)
カブス vs.ドジャース
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