総合格闘家の鶴屋怜が18日、3月9日に米国ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催される「UFC313」に参戦することが決まった。
鶴屋はUFC2戦目で、フライ級15位のランカー、ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)と対戦する。自身のXでは「来年までにベルト取ります。いや。早くて今年からかもな」とタイトル戦線に名乗りを挙げた。
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■UFC2戦目でランキング戦が決定
鶴屋のUFC2戦目がついに決定した。鶴屋はMMA戦績10勝(4KO、一本勝ち4)無敗。「Road to UFC Season2」のフライ級トーナメントで優勝しUFCとの契約を勝ち取ると、昨年6月に行われた「UFC303」で初出場。判定3ー0でデビュー戦初白星を飾った。
鶴屋はもともと今月9日に行われた「UFC312」でスチュワート・ニコル(オーストラリア)と対戦予定だったが、1月14日に対戦相手のケガのため試合が中止に。そして当初の予定よりもひと月遅れでランキング戦が決まった。
試合中止の報告では、自身のXで「僕はいつでも用意はできてます」と次戦に向けた意気込みを投稿。ニコル戦が流れた後も「もう毎日3部練どころじゃない笑 何部練してんだ。毎日追い込んでもらって紀左衛門さんには感謝です」とサイガジムの才賀紀左衛門のもとで激しい練習を積んでいる様子を発信していた。
才賀からは「怜くんは本当にUFCの日本人初のチャンピオンになると思ってる。そこは全然心配ない」と全幅の信頼を寄せられており、「(格闘技で一番大事なことは)『同じことをひたすら繰り返しできる』努力と継続力。圧倒的にそこは怜くんは高い」と幼少期からレスリングで結果を残してきた実績と積み上げを評価されている。
■平良達郎、朝倉海に次ぐ3人目のフライ級ランカーへ
今回はヴァンの対戦相手だった13位ブルーノ・シウバが欠場したことでランカーとの試合が舞い込んだ。23歳のヴァンはプロ戦績12勝(6KO、一本勝ち2)2敗、UFCでも5勝1敗で2連勝中の強豪ストライカーだ。
UFCフライ級ランキングには現在5位に平良達郎、14位に朝倉海と、2人の日本選手がランクインしている。
勝てばランカーとなるチャンスを2戦目で掴んだ22歳。運の良さも併せ持った逸材がフライ級で日本選手3人目のランカーとなるか。注目が集まっている。
UFCフライ級ランキング(2月18日時点)
王者 アレッシャンドリ・ パントージャ
1位 ブランドン・ ロイバル
2位 ブランドン・ モレノ
3位 アミル・ アルバジ
4位 カイ・カラ・フランス
5位 平良達郎
6位 マネル・ケイプ
7位 アレックス・ ペレス
8位 アスー・ アルマバイエフ
9位 スティーブ・エルセグ
10位 ティム・ エリオット
11位 タギル・ ウランベコフ
12位 チャールズ・ ジョンソン
13位 ブルーノ・ シウバ
14位 朝倉海
15位 ジョシュア・ ヴァン
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