【中山記念／追い切り診断】“打倒シックスペンス”一角に「A」の高評価　「キビキビした動き」で前走より好内容の調整過程

第99回中山記念（3月2日／GII、中山芝1800m）には、重賞初Vを狙うエコロヴァルツや、重賞3勝目を目指すシックスペンスといった4歳勢、昨年GIウイナーの仲間入りを果たしたソウルラッシュなどが出走予定。

本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「アルナシーム」を取り上げる。

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■アルナシーム

2歳時にマイルGI朝日杯FSで4着したイメージから長らく誤解されてしまっていたが、前走の勝利でハッキリしたのでは。同馬は決してマイラーなどではない。むしろ、某ゲーム風に表記すれば、距離適性は1800メートル～となると思うがどうだろう。

実際、1600メートルでは8戦して1勝止まり。それこそ2走前、3走前が示す通り、マイルの距離だとただただ忙しいだけなのである。端的に言ってしまえば、マイルの重賞レベルでコンスタントに上位を争うにはスピード不足ということ。それでも溜めれば溜めた分だけ伸びるような爆発力のある末脚だったら何とかなったかもしれない。しかし、悲しいかな、同馬はあくまでモーリスの子。所詮は持続性に優れた型でしかない。そうなると折り合いに難のなくなった今や距離を延ばしてこそ、チャンスはあろうと言うもの。前走の勝利など必然でしかなかったのである。

そんな絶好機の次戦にあたる今回、ここも適性距離範囲内。加えて、この中間も時計こそ平凡ながらキビキビとした動きが目立っている。前走の1週前はCWコース5F67秒9-1F11秒7（一杯）、今回は同CWコース5F67秒2-1F11秒5（強め）で今回のほうが好内容ときた。今回の舞台は雪崩れ込むスタイルの同馬向きでもあり、押さえは必須。

総合評価「A」

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