今週は中山競馬場で中山記念(芝1800m)が行われる。開幕週の馬場と次走GIに向けた有力馬の始動戦という側面から、逃げ先行馬による波乱決着も珍しくない。
ここでは、過去10年データからマテンロウスカイとアルナシームにフォーカスしたデータを取り上げる。
目次
◆【中山記念2025予想/枠順傾向】有力一角に“勝率83.3%”、かたや「0.0.1.16」該当で明暗分かれる 外枠伏兵にも要警戒
■マテンロウスカイに「2.2.0.0」データ該当
昨年本レースは7番人気での勝利。連覇を目指しこの舞台に挑むのがマテンロウスカイだ。昨年秋以降は馬券内突入が叶っておらず、活きの良い4歳馬も複数出走するメンバー構成。超えるべき壁は決して低くないが“リピーター”になりうるデータがこちら。
・横山典弘騎手騎乗馬の成績【2.2.0.0】
本馬はもちろんのこと、8番人気2着サクラアンプルール、5番人気2着アエロリットをはじめ配当妙味も高く、本レースと抜群の相性を誇る。人馬ともに中山芝1800mのスペシャリストといって差し支えないだろう。
国内の芝1800mでは【3.2.2.2】馬券内率77%。当距離で1分44秒台を3度マークと、開幕週の馬場向きのスピードを兼ね備えている点も魅力のひとつとなる。昨年に続き人気盲点の想定となれば、ここは買いの一手だ。
■アルナシームに【0.0.0.10】の鬼門
その一方で、不安ありと言わざるを得ないのがアルナシームだ。前走中山金杯では鮮やかな差し脚を披露し重賞2勝目をマーク。得意の中山で連勝といきたいところだが、今回はその脚質がネックとなる。
前走芝2000m超で初角10番手以下【0.0.0.10】
昨年1番人気に支持されていたソールオリエンスもこれに該当し馬券外に。前残り傾向にある開幕週の本レースと前走位置取りを掛け合わせたことで生まれた“鬼門データ”だ。
アルナシームについて補足すると、前走のみならず4走前の中京記念勝利時も内枠だった。枠なりにロスなく立ち回ることで道中位置取りのハンディキャップを最小限に抑えていたのだが、今回引き当てた馬番は5枠10番。距離ロスを強いられる可能性が高くなったことも本馬にとっては向かい風と言えるだろう。上位進出へのハードルは決して低くない。
中山記念2025予想 最新予想コラム一覧
特集・過去10年データ
◆【一覧】芸能人・予想家の「中山記念/チューリップ賞」本命・注目馬予想まとめ 先週GI攻略に成功、気になる本命◎は?
◆【中山記念2025予想】出走予定/過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるデータ集
追い切り評価
◆【追い切り診断】“揺るがぬ主力”と断言の最高評価「S」 数字以上の鋭さを示し「デキは今までで一番良い」
◆【追い切り診断】“打倒シックスペンス”一角に「A」の高評価 「キビキビした動き」で前走より好内容の調整過程
データ・枠順傾向・過去傾向
◆【枠順】有力一角に“勝率83.3%”、かたや「0.0.1.16」該当で明暗分かれる 外枠伏兵にも要警戒
◆【前走ローテ】人気2頭以外に「2.1.0.1」の大チャンス浮上 ソウルラッシュに“掲示板外なし”データ
穴馬予想
◆【危険な人気馬】実績トップクラスも凡走続く条件と「0.0.0.26」の可能性浮上で“消し” 「開幕週に懸念大」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。