昨季オフにヤンキースからブルワーズへ移籍したネスター・コルテス投手が26日(日本時間27日)、米メディア『The Athletic』の取材に応じた。昨季のワールドシリーズ第1戦で、ドジャースのフレディ・フリーマン内野手から逆転サヨナラ満塁弾を喫した変則左腕は、悔しさを滲ませながら試合を振り返った。
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■「あの後は眠れなかったよ」
昨季43年ぶりに実現した名門同士のワールドシリーズは、ナ・リーグ西地区のドジャースが4勝1敗でヤンキースを圧倒した。第1戦は、ドジャース1点ビハインドで迎えた延長10回裏に、フリーマンがコルテスから逆転サヨナラ満塁本塁打を放って劇的勝利。勢いそのままに、4年ぶり8回目の頂点へと駆け上がった。
不慣れな救援登板で多くの批判にさらされたコルテスは、『The Athletic』の取材に対し「十分内角に入っていたけど、低かった」と振り返る。「彼(フリーマン)は反対方向の左中間へ打つことで有名だ。あの球を引っ張った彼に、全ての称賛を贈るよ。結果を良くするために僕にできることは何もなかったと感じている」と相手の実力を称えた。
その一方で、「信じてくれ、あの後は眠れなかったよ。何度も頭の中で再生してた」と吐露。「我々は試合に勝つために十分努力した。彼らが何を言おうと構わないが、第1戦は我々が勝つべきだったし、2戦目と3戦目は負けたものの、勝利した4戦目と同様に5戦目も勝つべきだった。そうすれば、我々は3勝2敗でリードしてロサンゼルスに戻っていたんだ」と語り、「でも結局のところ、我々の方が優れたチームだった」と、負け惜しみにも映る希望を交えて悔しさを滲ませた。
30歳を迎え、今季からブルワーズへと移籍したコルテス。ワールドシリーズでの悪夢は、キャリアの中でも忘れられない強烈な記憶となったに違いない。
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