【UFC】「打撃でも怖い選手に」鶴屋怜、“打撃力”を強化し9日ランカーとの2戦目へ 才賀紀左衛門は“二階級制覇”にも期待感

 

A.Kudo/SPREAD編集部

【UFC】「打撃でも怖い選手に」鶴屋怜、“打撃力”を強化し9日ランカーとの2戦目へ 才賀紀左衛門は“二階級制覇”にも期待感
鶴屋怜(C)Getty Images

総合格闘家の鶴屋怜が1日、自身のYouTubeチャンネルを更新。

才賀紀左衛門の「サイガジム」で打撃の練習を積んでいる様子などを公開し、打撃力を強化していることを明かした。

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■「寝技だけじゃなくて打撃でも怖い選手に」

鶴屋は9日に米国・ラスベガスで開催される「UFC313」に出場し、フライ級15位のジョシュア・ヴァン(ミャンマー)と対戦する。23歳ストライカーとのUFC2戦目を前に、サイガジムには「1カ月前からほぼ毎日通っている」とし、打撃の練習を強化していると語った。

才賀は鶴屋のポテンシャルについて「持ってるものがいいので、ちょっとやったらドンドン良くなる。打撃だけでも、同じ階級だったら海くん(朝倉海)とか(より)怜くんのほうが強くなる。これは間違いない」と断言した。

さらに、初めて鶴屋と練習した時のことを回想。「嘘やろ!?と思うくらい強い。絶対チャンピオンになるやろと思っていたら、トントントンとずっと勝って(いる)」とし、「環境もいいし、持ってるものもすごく高いので絶対にUFCのチャンピオンになる」と期待を寄せた。

また、ともに打撃練習をした「BreakingDown(ブレイキングダウン)」のダンチメンあつきは、「日に日に、会うごとに動きが変わる。マジで天才。今日も久々に見てびっくり。動きが半端じゃない。今度から寝技だけじゃなくて打撃とかでも怖い選手になるんやろな。恐ろしいですね」と絶賛。

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キックの選手も「(鶴屋の)打撃めっちゃやばいですね。キックボクシングでも見たことがない圧力。MMAの人ともマスをやったことがあるが、上手さと圧力が全然違う」と類稀な才能を称賛した。

■才賀は“UFC二冠”に期待

最後に才賀は「怜くんは人が半年で覚えるものを1カ月でできる。どんどんカードが増えてく感じが楽しい」と教える側として鶴屋を評価。その上で「UFCのチャンピオンにはなると思ってますけど、バンタム級と二階級狙って欲しい」と、“UFC二冠”を提唱した。

鶴屋は3歳からレスリングを始めた格闘技エリート。小学生時代に2度の全国優勝を果たしたほか、高校時代にはレスリングの強豪校に進学しジュニアオリンピックで準優勝、世界大会にも出場した。ほかにも小学生のときにブラジリアン柔術で世界大会のジュニア部門で優勝、中学生時代にサンボの全日本選手権で優勝するなど多くの格闘技に精通し、実績を積んでいる。

22歳現在のプロ戦績は10勝(4KO、一本勝ち4)無敗。所属ジム『THE BLACKBELT JAPAN(TBJ)』は父親の鶴屋浩氏が代表を務め「世界で戦える格闘家を日本から生み出す」ために発足。鶴屋のほか、UFCフライ級6位の平良達郎や、「RIZIN」の扇久保博正、太田忍、らのほか、元DEEPフェザー級王者の神田コウヤらが所属している。

幼少期から積み上げてきた強固な“土台”が鶴屋の一番の武器。勝てば2戦目にして“UFCランカー”という大事な一戦で勝利を掴むことができるのか。注目の一戦となる。

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