今週はフランスのパリロンシャン競馬場で、第104回凱旋門賞(GI、芝2400m)が行われる。欧州最高峰の舞台に挑む日本馬3頭をはじめ、18頭の精鋭が集結した。
ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬18頭の全頭診断を行う。
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■凱旋門賞2025 出走予定馬全頭診断
・アヴァンチュール
昨年の凱旋門賞2着が今年も参戦。当時は勝ったブルーストッキングが破格の強さをみせたが、この馬も3着馬を離しており相手が悪かったとの見方ができそうだ。過去10年の凱旋門賞において、芝2390m超の古馬GIを年内に複数連対した馬は4年連続馬券内。重馬場の昨年2着を見るより渋った馬場も歓迎で、軸候補の1頭として捉えたい。
・アロヒアリイ
前走ギヨームドルナノ賞は鮮やかな逃げ切り勝ち。当時負かしたクアリフィカーは次走ニエル賞を制しており、決して相手に恵まれたレースではなかった。国内外で稍重-重馬場の成績は【2-0-1-0】馬券外なしが示すとおりの渋った馬場巧者。未知の距離がどうかも、馬場適性と脚質、さらに母父オルフェーヴルの血も魅力で馬券の相手に一考。
・アローイーグル
前走フォワ賞は6着と惨敗を喫した馬。3歳時に参戦したフランスダービーも10着と一線級のメンバー相手には歯が立たない現状から、変わり身は望み薄か。
・エストレンジ
前走ヨークシャーオークスは2着好走。パフォーマンス自体は悪くなかったが、当時は勝ち馬ミニーホークの強さが際立った一戦だった。歴戦の古馬や牡馬が集う今回、さらなる前進を求めるのは酷に映る。
・カルパナ
前走セプテンバーSは2着。当時は日本にはないポリトラックのレースで、映像を観るとレースというより公開調教にすら感じた。なお、本馬は昨年、今年と同じポリトラックのセプテンバーS後にGIを勝利。陣営が好走ローテを踏襲したとなれば、ここは警戒すべき1頭と言える。
・キジサナ
目下4連勝中と勢いに乗る古馬。ジャンロマネ賞でGI初制覇を飾ったが、当時の2着馬はヴェルメイユ賞で4着と相手に恵まれた事実は否定できない。欧州をはじめとした一線級が揃ったここでの通用には疑問符が付く。
・クアリフィカー
前走ニエル賞を制し勇躍大舞台へ。初の芝2400mをクリアした点は立派だが、2走前はアロヒアリイに完敗を喫しておりレースレベルそのものを疑わざるを得ない。ここは厳しい戦いが予想される。
・クロワデュノール
今年のダービー馬が欧州最高峰の舞台に参戦。日本馬の総大将と言える存在で、前走は初の欧州芝レースで勝利と順調なステップを踏んでいる。とはいえ当時を振り返ると、2着馬の伸び脚のほうが目立っていた感あり。当日は道悪想定の馬場コンディションを鑑みたとき、現状では期待より不安が勝ってしまうのが本音だ。押さえまで。
・ゲゾラ
前走ヴェルメイユ賞は2着好走。勝ったアヴァンチュールが強すぎただけでこの馬のパフォーマンスも優秀で、3歳馬が一線級の古馬相手に戦えることを示したレースだった。全4勝が稍重-不良と渋った馬場コンディションはお手の物。ゲイリーティアラやシルヴァーホークなど日本で関連の深い母系も魅力で、ノーマークにはできない。
・ジアヴェロット
直近1年内に日本馬も多数参戦した香港ヴァーズ、ドバイシーマクラシックに出走した馬。ここではお世辞にもメンバーレベルが高いとは言えなかった香港ヴァーズ勝利より、強豪ひしめく一戦となったドバイシーマクラシックで馬券外に敗れた点に着目したほうが良さそうだ。過去10年の凱旋門賞において、6歳以上の高齢馬は不振傾向。上位進出は至難の業と言えそうだ。
・ソジー
昨年の凱旋門賞は1番人気4着。終いのひと伸びを欠いた印象と今年の戦績を見るより、中距離がベストであることは確かだろう。それでも前走フォワ賞は僅差2着と好走しており、前哨戦としてはまずまずの滑り出し。何らかの印は必要か。
・ダリズ
前走はクロワデュノールの2着に敗れた馬。他の強豪との比較で戦績は地味にも映るが、前走の伸び脚から距離延長がプラスに働く可能性は高い。パリロンシャン競馬場は【3-1-0-0】と大崩れなし。シーザスターズやアーバンシーがいる父系は凱旋門賞血統と呼べるもので、穴妙味を感じる1頭として要警戒。
・ビザンチンドリーム
前走フォワ賞は競り合いを制し勝利。昨年の凱旋門賞3.4着馬を下したようにメンバーレベルも高く、そのなかで勝ち切ったことには大きな価値がある。O.マーフィー騎手とのコンビでは【2-0-0-0】と負け知らず。3頭いる日本馬のなかでは最上位級の評価を下したい。
・ホタツェル
2歳時には6戦4勝と一気にその地位を築き上げたものの、3歳シーズンは4戦して連対すらなし。ピークアウト気味の傾向がうかがえる近走内容から、ここも苦戦は必至か。
・ホワイトバーチ
昨年はオーギュストロダンを下したこともある馬。中距離ベストのタイプで、2400mかつタフな道悪想定の状況を考えると強調材料は乏しい。
・ミニーホーク
前走ヨークシャーオークス勝利から臨む馬。そのローテーションはかつて凱旋門賞を連覇したエネイブルと同じだ。過去10年の凱旋門賞において、年内にヨークシャーオークスを制した馬は【2-2-0-1】。3歳牝馬ゆえ斤量55キロの利もあり、世界を代表する名伯楽のA.オブライエン師が送り込む逸材をノーマークにすることはできない。
・ルファール
前走ニエル賞は6着と惨敗を喫した馬。お世辞にもレベルが高いとは言えない一戦にあって、あのパフォーマンスには不満が残る。厳しい。
・ロスアンゼルス
昨年の凱旋門賞3着馬。当時は3歳馬による斤量の恩恵もあり、前々で粘る競馬での好走だった。翻って、古馬となった今年は斤量59.5キロでの参戦。中距離ベストの印象もあり、馬券内へのハードルは高いものとなりそうだ。
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Winsightより一部編集・転載(2025年10月2日 18:00公開の記事)
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在は競馬メディア『Winsigh』で予想コラム執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。













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