【大阪杯/危険な人気馬】格と実績備えるも“勝率1.4%”の試練、「0.0.0.8」の凡走パターン合致

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【大阪杯/危険な人気馬】格と実績備えるも“勝率1.4%”の試練、「0.0.0.8」の凡走パターン合致

今週は春の中距離王決定戦、第70回大阪杯(GI、芝2000m)が阪神競馬場で行われる。

今年は、2世代のダービー馬ダノンデサイルクロワデュノールが激突。加えて、昨年の宝塚記念を制したメイショウタバルとGI馬は3頭が参戦。一方、AJCCを制したショウヘイや、中山記念で重賞5勝目を挙げたレーベンスティール、小倉大賞典勝ちのタガノデュードに、昨年の大阪杯3着ヨーホーレイク、同4着のエコロヴァルツなどが初のGI奪取を狙う構図で、見応えのある一戦となりそうだ。

そんな中、一昨年のダービー馬ダノンデサイルが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■阪神未経験、テン乗り…“勝てない”材料散見

昨年のダノンデサイルは、ドバイシーマクラシックを制し、海外GI初制覇。今や世界最強馬に上り詰めたカランダガンを2着に退けた価値の高い優勝で、戸崎騎手の「ベリーベリーホース」も競馬界で流行した。秋はジャパンC、有馬記念とも3着に好戦し、トップホースの地位は健在。5歳初戦の今回は主役として、他馬の追撃を振り払いところだ。

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とはいえ、いくつかの綻びも見え隠れする。ダノンデサイルは、今回がキャリア初の阪神コースへの参戦。大阪杯でGI昇格以降の過去9年、優勝馬9頭中8頭は阪神コースで勝った実績を持っており、唯一勝利実績のなかった2017年キタサンブラックも、宝塚記念3着などコース経験は持ち合わせていた。阪神未経験で大阪杯を勝利した例はなく、特殊なコースを経験していない点は大きな不安材料となる。

トリッキーな内回りの芝2000mは、広いコースで直線勝負というタイプより、器用なレース運びが求められる。事実、過去9年における勝ち馬の4角平均通過順は「2.6番手」で、中央GIの中でも屈指の先行馬有利な一戦。ダノンデサイルは一昨年の有馬記念こそ、逃げて3着に好走したが、近走は中団~後方からレースを運ぶことが多く、距離も長いレースが多かった。また前走有馬記念【2.1.0.10】のうち、前走で4角3番手以下だった馬は【0.0.0.8】と振るっていない。国内の芝2000m戦は京成杯以来で久々となり、一気に500mの短縮でスッと先行できる適性を見せることができるか、些か不安要素ではある。

また、主戦戸崎が騎乗停止により、テン乗りで坂井騎手にスイッチするわけだが、この点も決してプラスではない。過去9年の大阪杯で、継続騎乗の場合は【8.6.5.44】勝率12.7%・複勝率30.2%の成績であるのに対し、乗り替わりは【1.3.4.61】勝率1.4%・複勝率11.6%の成績で、圧倒的に継続騎乗の馬のほうが有利。トリッキーなコース設定ゆえに、乗り慣れたジョッキーのほうが、エスコートしやすいことが数字としても表れているのだろう。

当初は今年もドバイ遠征を目論んでいたが、中東事情を鑑みて見送り、大阪杯へ駒を進めたわけだが、矛先を変えた点も少なからず調整に影響は残りそう。加えて、初の阪神や久々の距離、位置取りや追走面での不安、テン乗りなど、マイナス材料は多く、そこまでの信頼度は高くないと判断し、少なくとも「頭」勝負は避けたい。

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

izukawaya

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