「PCA」ことピート・クロウ=アームストロング外野手(カブス)が優位に立つ今季のナ・リーグMVP争いを巡り、米紙『ニューヨーク・ポスト』のジョエル・シャーマン記者が独自の見解を披露。旗色の悪い大谷翔平投手(ドジャース)を擁護した上で、「世間が大谷の受賞を望んでいない」と分析した。
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■「直近の出来事に左右され過ぎ」
PCAは8月31日(日本時間9月1日)時点で、打率.282、38本塁打、91打点、OPS.949という好成績をマーク。盗塁も32を数え、球界屈指の守備力も健在。まさに走攻守でハイレベルなパフォーマンスを披露し、MVPレースの先頭を走っている。
一方、大谷は同日時点で打率.280、30本塁打、80打点、OPS.909。左膝痛の影響もあり、盗塁は10にとどまり、徐々にPCAに水をあけられている。
PCA有利の声が大勢を占める中、MLBネットワークの番組『MLB Now』に出演したシャーマン記者は「私たちは本当に、直近の出来事に左右され過ぎている」と主張。大谷が前半戦で見せたサイ・ヤング賞級の投球を忘れるべきではないと訴えた。
7月3日(同4日)以来マウンドに立っていない大谷だが、今季はすでに先発投手として14試合に登板し、8勝2敗で防御率1.79という好成績を残している。しかし、同記者によると、ファンやメディアは最近の出来事を重視する傾向、いわゆる“直近バイアス”にかかっており、大谷が投手として成し遂げた活躍を忘れているのではないか、と指摘した。
■「依然として大谷は有力候補」
例えば、8勝2敗で防御率1.79という好投を前半戦ではなく、現在の終盤戦で見せていたらどうなっていたか。「MVP争いを巡る議論はまったく違ったものになっていたはず」と提起。成績に対する評価が、時期によって変わることに異論を唱え、依然として大谷はMVPの有力候補だとした。
また、同記者は「世間は大谷に通算5度目のMVPを取ってほしくない、4年連続で受賞してほしくないと思っているようだ」とし、空気感が投票に影響することも危惧した。
PCAの独走ムードに一石を投じたシャーマン記者の見解だが、マウンド復帰がなく、本塁打数も伸びなければ、大谷のMVP受賞は難しいという意見が大勢を占めていることは否めない。
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