SUPER GT2026年シーズンは今週末、宮城県のスポーツランドSUGOで第6戦を迎える(予選:9/19、決勝:9/20)。
マレーシアのセパン・サーキットで予定されていた第3戦の中止に伴い、今シーズンは全7戦に縮小となるはずだったが、モビリティリゾートもてぎで11月に行われる最終戦の週末に代替戦が組み込まれることになったため、残りは4戦。つまり、SUGO戦が後半戦初戦になる。
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■36号車が首位も、2位以下は混戦
折り返し時点でのGT500クラスのランキングは、トップがディフェンディングチャンピオンの#36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)、17ポイント差の2位が#16 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(野尻智紀/佐藤蓮)、19ポイントの3位が#14 ENEOS X PRIME GR Supra(福住仁嶺/大嶋和也)、23ポイントの4位が#100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)、同じく23ポイント差の5位が#8 ARTA MUGEN HRC PRELUDE-GT(太田格之進/大津弘樹)。開幕2連勝の36号車が依然リードしているのは大方が予想していた通りだが、2位以下は第2戦までの勢力図からは想像できなかった展開になっている。
■ホンダ勢が勢力図を一変
その要因となったのが、セパン戦の中止。第4戦前に掲載したコラムで、セパン戦が中止になり約3カ月のインターバルが生まれたことで勢力図が変化するのでは、という旨の話をしたが、正直なところ希望的観測でしかなかった。約3カ月の開発期間はすべてのメーカー、チームに平等だからだ。その中で、今シーズン新車両を投入したホンダ勢の伸び代が他より多いかも知れないと考えたに過ぎない。
ところが蓋を開けてみてビックリ。富士スピードウェイで行われた第4戦はトヨタ有利のコースゆえ、サクセスウェイトの軽いトヨタ勢のチームが本命視されていた中、練習走行からホンダ勢が上位を席巻。予選でもトップ3をホンダ勢が占め、決勝では100号車と8号車がワンツーフィニッシュを飾った。さらにホンダのホームコース鈴鹿サーキットで行われた続く第5戦も、予選4位までをホンダ勢が占めると、決勝では16号車が優勝、#17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)が2位、8号車が3位と、ホンダ勢が表彰台を独占した。この結果を見る限り、HRC PRELUDE-GTのポテンシャルが本当にその約3カ月間で飛躍的向上を果たしたのだと考えざるを得ない。
■36号車の4連覇を阻む存在となるか
そんな勢力図の変化から見て、タイトルの行方は数字上では36号車が依然有利も、決して安泰ではなくなった。もうひとつ、第3戦の代替戦がホンダのホームコースということも36号車にとっては想定外のこと。流れは確かに、ホンダ勢に傾いている。ホンダ勢で上位につける100号車、8号車が36号車の4連覇を阻止し、6年ぶりのタイトル&新車プレリュードのデビューイヤータイトルをホンダにもたらすというファンにとっての最高のストーリーを描くことができるかどうかは、どうやら今回のSUGO戦、そして次のオートポリス戦をどのように乗り切るかにかかっていそうだ。
36号車の強さはクルマとドライバーの速さはもちろん、サクセスウェイトが重い時でもポイント獲得に漕ぎつけるしぶとさもあってのこと。今シーズンも開幕2連勝後、2戦ともにポイント圏外のグリッドからポイント圏内でフィニッシュしており、その強さは健在だ。SUGOはコース特性上アクシデントが多い上、今週末は雨がらみの予想となっている。ホンダ勢がこの勝負どころでどんな戦いを見せるのか、大いに注目したい。
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著者プロフィール
前田利幸(まえだとしゆき)●モータースポーツ・ライター
2002年初旬より国内外モータースポーツの取材を開始し、今年で20年目を迎える。日刊ゲンダイ他、多数のメディアに寄稿。単行本はフォーミュラ・ニッポン2005年王者のストーリーを描いた「ARRIVAL POINT(日刊現代出版)」他。現在はモータースポーツ以外に自転車レース、自転車プロダクトの取材・執筆も行う。









