女子フィギュアスケートのアレクサンドラ・トゥルソワ選手が、これまで師事してきたエテリ・トゥトベリーゼコーチから、指導者を元五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコさんに変更することを決めた。
トゥルソワ選手は同門のアリョーナ・コストルナヤ選手、アンナ・シェルバコワ選手とともに2019-20シーズンにシニアデビューすると、早くもグランプリシリーズで2大会連続優勝を達成し、グランプリファイナルと欧州選手権では銅メダルを獲得した。
コストルナヤ選手、シェルバコワ選手と一緒にフィギュアスケート界を席巻した“ロシア3人娘”の一角だが、今後は環境を変えて2022年の北京冬季五輪を目指すことになる。
「選手が離れていくことに慣れるのは不可能」
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(c)Getty Images
トゥルソワ選手をチームに加えることになったプルシェンコさんは、ロシアメディアに対して「プロセスは始まっています」と電撃移籍を認めた。
「サーシャ・トゥルソワの移籍に関する書類を正式に準備しています。いまは自己隔離の期間にありますが、当然のことながら移籍手続きは正式な手順に則っています」
トゥルソワ選手を失ったトゥトベリーゼコーチは、インスタグラムを更新して「もちろん、選手が離れていくことに慣れるのは不可能です。私たちは一緒に仕事をし、大きな障害を乗り越えて、最終的には家族になっていくのです」と心痛を表現した。
「優秀な選手やスペシャリストには、より良いオファーがあるものです。その提案をどうするかは個々に決定権があります。しかし、私たちのチームが他とは違うのは、私たち自身が優秀な選手やスペシャリストを教育し、作り出せることにあります」
“ロシア3人娘”のひとりが流出しても「いまより魅力的な条件を提示することはない」と、残ったチームメンバーの慰留に言及。そうした行為はかえってお互いの信頼関係を損ねるとした。
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