【競馬】シンザン記念 ククナら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン!

今年最初のコラムで取り上げた中山金杯は“ジワジワ気配を上げ絶好調”と「S」評価したヒシイグアスが1番人気に応えて勝利。そして“目標に据えた一戦に万全の状態で臨めそう”と紹介した「プラスワン!」のココロノトウダイ(5番人気)が、勝ち馬に鋭く迫って2着でしたね。新年一発目、まずは上々の滑り出しとなりました。

さて今週は日曜中京で「シンザン記念」が開催。この一戦の有力馬について、中間調整と最終追い切りのジャッジをお届けします。最後には「プラスワン!」として調整面から狙える穴馬もご紹介。

このコラムがみなさまの重賞攻略のお役に立てば幸いです。どうぞご参考になさってください。

◆シンザン記念 中京開催であれば牝馬ククナは苦戦する

■ククナ

【中間調整】ある程度仕上げられたアルテミスSで後の2歳女王ソダシに1馬身3/4差の2着。見た目こそ完敗ではあったが道中の不利を考えれば、そこまでの差はなさそうだった。その後は左回りマイルのここ一本に絞り休養、再調整。12月20日の坂路追いが帰厩後初時計だったが、そこで1F13秒を切る動きを馬なりで見せた。ある程度まで牧場で仕上げられていたようだ。以降順調そのもので、1週前追いの30日坂路調教では4F51秒7(強め)と、自己ベストを更新している。

【最終追い切り】1月6日、原田騎手を背に坂路単走。1週前の併せ馬で気合い注入は完了しており、この日は終始馬なりだったが高回転でブレのないフットワークで駆け抜け、軽く促されたラストで1F11秒6と弾けてみせた。馬体に程よく張りがあり、文句なしの気配。

【見解】フェアリーSへの登録はなく、牡馬相手のここ一本で勝負。当然調整も手抜かりなく、牧場での仕上げ、1週前に気合い、輸送を控えたレース当週に馬なりで微調整とお手本のような過程で来ており、馬もそれに応える絶好の動き。勝ち負け必至だ。

総合評価「S」

■バスラットレオン

【中間調整】レコード決着だった朝日杯フューチュリティSで前々で流れに乗り4着と健闘。反動が気になるところだが、まだ余力があると判断されたか続戦に臨んでくる。中間の初時計は12月31日の坂路単走。さすがに全体時計はセーブされたが、それでも渋った馬場をものともせずラスト1F13秒3(馬なり)と素軽い伸びを見せた。

【最終追い切り】坂井騎手を背に坂路で併せ馬。序盤は先行相手の後ろで我慢させ、直線半ばでスパッと抜け出した。気迫十分だし、抜け出してからフワッとしないよう鞍上が気合いを入れたあたりは体調の良さを物語るもの。

【見解】GI好走後で疑いたくなるところだが、その前走時にまだそこまで攻め切られていなかったため元気がまだまだ残っていた、という雰囲気。今週はお釣りを残しての坂路自己ベスト更新で、デキ落ちところかさらに大きく上昇といったところだ。持てる力を存分に出せそう。

総合評価「A」

◆ククナとバスラットレオン、人気馬2頭の明暗を分ける「100%データ」

■レゾンドゥスリール

【中間調整】11月21日の新馬戦で高いレースセンスと瞬発力を見せて勝利した。その後は短期放牧を挟み12月11日から乗り込みをスタート。以降、坂路中心で入念に本数をこなし体調は悪くなさそうだ。だだし併せ馬で再三見劣っており、気持ちが乗り切っていない雰囲気も。1週前追いにあたる12月30日は坂路で追われ、古馬2勝クラスを先導。まずまずのスピード感を見せていたが、最後に伸び負けしてクビほど遅れている。

【最終追い切り】1月7日に川田騎手を背にCWで3頭併せ。道中は先行する僚馬2頭を見ながら進み、直線入口で最内へ進路を取る。この馬なりに脚を伸ばしたが、2頭との差は縮まらず結局それぞれに1馬身半ほど遅れてのフィニッシュだった。相手は走る馬だったし時計はラスト1F12秒3と悪くないが、やはり気迫という面ではいささか物足りなさも残る。

【見解】母が阪神ジュベナイルF馬という良血で、スピード感や馬の雰囲気はいいものがあるが気持ちが乗り切っていない印象。陣営としてもハーツクライ産駒とあってまだここで追い込むべきではないと、あえて手緩くしている印象もある。走れる状態だが、能力全開まではどうかといったところ。

総合評価「B」

■プラスワン! ルークズネスト

【中間調整】デビュー3戦目だった11月15日の阪神芝マイル戦で未勝利を卒業した。その後このレースを目標に据えて逆算し、短期放牧、再入厩。12月16日の帰厩後初時計でCW81秒5(強め)といきなり自己ベストを大きく更新し、リフレッシュ効果は大きかったようだ。翌24日には中山金杯出走を控えるバイオスパークと互角に動くなど、中間の雰囲気は申し分ない。

【最終追い切り】1月6日、騎手を背にCW単走。ただし勢いがあり大きく前を行く別組の併せ馬に追い付いてしまったほど。進路を切り替えたが、それでもそれでも抜群の手応えのままラスト1F12秒2。仮にまっすぐ走れていたら優に11秒台はあっただろう。

【見解】それまではしっかり追って6F83秒台が関の山だったCW調教だが、この中間は楽にいい数字が出せるようになった。パワーアップと体の使い方、両面の進境著しい。いい状態で走れそうだ。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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