◆新旧QBによる世紀の対決 マホームズとブレイディのスタッツを徹底分析
■勝負のカギを握る守備とラン攻撃
マホームズとブレイディのQB対決を軸とした、両チームのハイパーオフェンスに目を奪われがちだが、勝負のカギを握るのは守備とラン攻撃だ。
チーフスの守備を指揮するスティーブ・スパヌオーロは、13年前の第42回大会でニューヨーク・ジャイアンツの守備コーディネーターを務め、シーズンを通して無敗の快進撃を続けたブレイディ率いるペイトリオッツを下し、世紀の番狂わせを演出した一人だ。
今季第12週のバッカニアーズ戦では、ブレイディから2インターセプトを奪取したように、チーフスのセカンダリー陣はリーグ2位タイの計16インターセプト(INT)をマーク。チーム最多の6INTを記録するストロングセイフティ(SS)のタイラン・マシューらが守備の最後方で虎視眈々とブレイディのパスを狙う。
対するバッカニアーズは、前線から強力なパスラッシュでマホームズにプレッシャーをかける。ジェイソン・ピエールポール、ダムコン・スー、シャキール・バレットが並ぶフロントラインは、平均年齢31.3歳だが破壊力抜群だ。マホームズがラッシュを避けて無理にパスを投げれば、後方で新人アントワン・ウィンフィールドJrと3年目のジョーダン・ホワイトヘッドの若手コンビが待ち構える。
■チーフスの連覇か、それともバッカニアーズ18年ぶりの美酒か
パスで守備が広がったところに、ランを効果的に機能させたチームが頂点にぐっと近づくはずだ。チーフスの地上戦は、クライド・エドワード・エライレが中心。フットボールの名門ルイジアナ州立大出身の新人は、レギュラーシーズンで803ヤードを稼ぎ、1年目としては上々の数字を残した。ただ、攻撃ラインの要であるエリック・フィッシャーがアキレス腱断裂で出場できないのはチーフスにとって大打撃だけに、残ったメンバーでカバーしたい。
一方、バッカニアーズのランオフェンスは、レナード・フォーネットとロナルド・ジョーンズのRB(ランニングバック)コンビがボールキャリーを分けあう。エースはジョーンズだが、フォーネットはジャクソンビル・ジャガーズ時代に2度のシーズン1,000ヤード突破と実績十分だ。
見どころが尽きない第55回スーパーボウル。チーフスが勝てば史上9チーム目のスーパーボウル連覇。バッカニアーズが勝てば、18年ぶり2度目の美酒となる。
第12週の対戦では、先制したチーフスがバッカニアーズに追い上げられるも、最終的に27対24で接戦を制した。果たしてスーパーボウルではどのような展開になるのか。決戦の火ぶたは、日本時間8日、8時30分に切って落とされる。
著者プロフィール
一野洋●スポーツライター
青山学院大学を卒業後、米軍厚木基地に就職。その後、NFLを題材にしたライターを目指して渡米。アメリカでは寿司職人を経て、日系フリーペーパーの編集者となりNFL、MLB、NBAなどを取材。帰国後はNFL日本語公式サイト、海外競馬サイトのディレクション業務などに従事した。現在は、NFL、Xリーグ、サーフィン、海外競馬、ゴルフ、テニスなど様々なスポーツを扱うスポーツライターとして活動中。













