【プロ野球2021プレビュー】中日、リーグ屈指の守備力で優勝争いへ ドラ1コンビ覚醒にも期待

昨季は就任2年目の与田剛監督の下、8年ぶりのAクラスとなる3位と躍進した中日。先発ではエース・大野雄大が覚醒し、鉄壁のリリーフ陣は6回終了時にリードすれば37連勝と勝ちパターンを形成した。

リーグで2番目に少ないチーム失策数に、盗塁阻止率はリーグトップ。広いバンテリンドームナゴヤでは勝率.643と抜群の強さを誇り、1点差ゲームは12勝5敗と接戦の強さも光った。今季も高いディフェンス力を武器に10年ぶりのリーグ制覇を狙う。

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2020年のセ・リーグ順位

■日米2407安打のレジェンドが14年ぶりに古巣復帰

中日の主な新戦力

ドラフトは高校生中心の指名、FA選手の獲得はなしと比較的静かなオフだったが、その中で最大の話題と言えるのが福留孝介の復帰だ。MLB、阪神を経て14年ぶりの古巣復帰となった日本球界最年長選手は、ここまで日本通算1909安打を記録しており、個人的にもNPB通算2000安打という目標がある。

新外国人選手では、投打でメジャー経験のある20代後半の選手を獲得した。サウスポーのロサリオは2018年にシカゴ・カブスで44試合に登板したリリーバー。平均150キロを超える速球とキレのあるスライダーで、ブルペンの一角として期待される。外野手のガーバーは勝負強さが光る左の中距離打者で、2019年は3Aで打率.308、26本塁打、83打点をマーク。強肩を生かした外野守備も評価が高い。

ルーキー組ではまず、ドラフト1位の高橋宏斗(中京大中京)だろう。将来のエース候補として入団したが、春季キャンプで早くも150キロ超のボールを投げ込み順調にステップアップ。与田監督も「早い段階から使うこともある」と早期の1軍昇格を示唆した。その高卒ルーキーよりも先に即戦力として期待できそうなのが、2位の森博人(日体大)。力のあるストレートにキレのいい変化球で、中継ぎとして出番がありそうだ。野手では6位の三好大倫(JFE西日本)の評判が良く、持ち味の機動力を生かして定位置争いに参戦する。

■磐石のリリーフ陣、大野雄に続く先発の台頭は?

中日の主な投手の昨季成績

投手陣の最大の朗報は、昨年FA権を取得した大野雄大が残留したこと。それによって先発の柱は不変だが、後に続く先発陣が課題になる。昨季、先発に固定されて8勝を挙げ、今季は開幕投手にも指名された福谷浩司、2019年11勝を挙げた柳裕也、昨季は右ひじ違和感で登板数減の梅津晃大、2年目で飛躍した勝野昌慶、育成出身のキューバ人右腕・ロドリゲスらが先発ローテ枠を争う。昨季は左腕の先発が大野雄の他は松葉貴大ぐらいで、小笠原慎之介笠原祥太郎など、1軍で実績のある若手の奮起も望まれる。

昨季Aクラス入りの原動力となったリリーフ陣は今季も健在。祖父江大輔福敬登の左右の両輪に、最後は160キロ右腕のR・マルティネスが締める。その他にも経験豊富な又吉克樹岡田俊哉谷元圭介藤嶋健人木下雄介橋本侑樹なども控え、さらにはトミー・ジョン手術からの復活を目指す田島慎二など、リーグ屈指の層の厚い陣容が揃う。

■甲子園を沸かせたドラ1コンビの覚醒に期待

中日の主な野手の昨季成績

攻撃陣は大島洋平京田陽太の1、2番コンビからビシエド、高橋周平のクリーンアップ2人までは確定。3番に新外国人のガーバーがハマれば理想だが、福田永将阿部寿樹の実績組もいる。昨季NPBの外国人選手では29年ぶりに捕手でスタメン出場したA・マルティネスも、外国人枠の問題はあるが候補の1人となる。

ポジション別に見ると、捕手陣では昨季、「打てる捕手」としてブレイクした木下拓哉が一番手だが、2年目の郡司裕也や昨年まで2年連続開幕スタメンの加藤匠馬なども、虎視眈々とその座を狙っている。内野陣では、根尾昂石川昂弥のドラフト1位コンビに注目。3年目の根尾は春季キャンプで立浪和義臨時コーチの指導を受け、対外試合で3安打を記録するなど、「今年こそ」の意気込みは強い。そして外野手では昨季、故障で出場数が激減した平田良介の復活が望まれるところだ。

投手陣はある程度、計算が立つ。打撃陣で大ブレイクする選手が出れば、優勝争いだけでなく、10年ぶりの頂点も夢ではなくなる。

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記事提供:ベースボール・タイムズ
データ提供:野球DB

 

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