【プロ野球2021プレビュー】西武の“山賊打線”は復活なるか、投手陣再建へ左腕も集中補強

昨季はパ・リーグでは21世紀初となるリーグ3連覇に挑むも、3位に終わった西武。連覇の原動力となった強力打線がチーム打率リーグ5位と機能せず、防御率はリーグワーストと投打で不振の選手が目立った。昨季はコロナ禍での特殊なシーズンでクライマックスシリーズ進出はならなかったが、それでも就任以来4年連続でAクラス入りを果たした辻発彦監督の手腕は評価すべき。そしてその真価が問われるのが、2021年シーズンだと言える。

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2020年のパ・リーグ順位

■サウスポーの集中補強で投手陣再建を目指す

西武の主な新戦力

オフの補強はドラフトが中心となったが、3年連続でチーム防御率リーグワーストの投手陣には新外国人とトレードで即戦力を獲得した。新外国人のダーモディは身長196センチの大型左腕。メジャー通算29試合は全てリリーフ登板だが、渡辺久信GMは「先発として期待している」とコメントしている。サウスポーではもう一人、日本ハムから金銭トレードで吉川光夫が移籍。近年は不振が続いているが、15年のキャリアで実績は十分。まだ32歳と老け込む年齢ではなく、先発、リリーフどちらでも期待できる。

ドラフトでは2位指名で社会人左腕・佐々木健、5位指名で準硬式出身の大曲練を獲得した。どちらも最速150キロ超のストレートを持つ本格派だが、春季キャンプではいずれも2軍選手が中心のB班スタートで、開幕1軍は微妙な状況だ。野手では1位指名の渡部健人中村剛也の後継者として大きな期待を背負っているが、春季キャンプで評価を上げたのが4位の若林楽人と6位のブランドン。若林はスピード、ブランドンはパワーが注目され、外野手の若林はスパンジェンバーグの来日遅れで開幕スタメン候補にも浮上している。

■強力リリーフ陣を生かすも殺すも、先発陣次第

西武の主な投手の昨季成績

昨季、打率、防御率ともリーグ下位の成績にも関わらず、チームを3位まで引き上げたのが強力リリーフ陣の存在だった。33セーブで自身初のタイトルを獲得した増田達至はFA残留。新人王の平良海馬、防御率1点台の森脇亮介と“勝利の方程式”を確立した。その他にも宮川哲ギャレット小川龍也田村伊知郎など、異なるタイプが揃う。

課題の先発陣では、昨季チームで唯一、規定投球回に達した髙橋光成が軸となり、2019年に12勝を挙げたニールと、昨季初めて1年間ローテーションを守った松本航が続く。プロ5年目を迎える今井達也と髙橋の“甲子園優勝投手”コンビが先発の軸となる日が待たれる。

その他では2019年に81試合に登板した平井克典の先発転向にも注目。浜屋将太輿座海人本田圭佑の若手と十亀剣内海哲也榎田大樹のベテランが残りの枠を争う。そしてもう一人、昨季14年ぶりに古巣復帰となった松坂大輔の一軍登板はあるのかも、大きな注目となる。

■“山賊打線”復活へ、実績組の復調に新戦力の台頭も必須

西武の主な野手の昨季成績

攻撃陣は、昨季は軒並み成績を落とした山川穂高森友哉外崎修汰のクリーンアップの復調が必須となる。2番の源田壮亮が安定しているだけに、秋山翔吾の穴を埋められなかった1番打者に、今季こそ金子侑司が定着できるかが焦点となる。

下位にも通算2000安打にあと74本と迫った栗山巧や通算424本塁打の中村剛也、来日8年目となるメヒアとタイトルホルダーが揃うが、若手の台頭も望まれる。内野陣では昨季、プロ2年目で2試合連続サヨナラ打を放つなど勝負強さを見せた山野辺翔、昨季自己最多出場を記録した呉念庭が定位置争いに参戦する。

外野陣は金子と守備力の高い木村文紀が一歩リードしているが、出遅れが予想されるスパンジェンバーグの枠に、川越誠司鈴木翔平高木渉らが割り込むことができれば、強力打線がさらに厚みを増すことになる。

5年目を迎えた辻監督の「集大成」が結実するには、脆弱な投手陣をカバーしてリーグ連覇に導いた“山賊打線”の復活が必須条件。ソフトバンク、楽天の強力投手陣に真っ向勝負を挑みたい。

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記事提供:ベースボール・タイムズ
データ提供:野球DB

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