【MLB】冴えたフォーシーム ダルビッシュ有、エースの仕事ぶりで今季初勝利

パイレーツ戦で今季初勝利を挙げたパドレス・ダルビッシュ有(2021年4月12日)(C)Getty Images

サンディエゴ・パドレスダルビッシュ有投手が12日(日本時間13日)、敵地PNCパークで行われたピッツバーグ・パイレーツ戦に先発。7回95球を投げ、3安打1失点1四球、6奪三振と圧巻の投球を見せ、今季初勝利を挙げた。シカゴ・カブスからの移籍後、新天地での初勝利ともなった。試合はコンスタントに得点を重ねたパドレスが6-2で勝利し、4連勝を飾った。

【動画】寸分変わらぬフォームから74マイルの変化球と96マイルのフォーシーム…打者を翻弄するダルビッシュの投球ハイライト

■7回1失点で2試合連続のクオリティスタート

アリゾナ・ダイヤモンドバックスとの開幕戦、2度目の登板となったサンフランシスコ・ジャイアンツ戦、いずれも好投を見せながら白星が付かなかったダルビッシュ。中5日で迎えたこの日、3度目の正直で初勝利を手に入れた。

相手先発は33歳のベテラン、ケーヒル。メジャー通算85勝をあげている右腕だが、今季初登板となった6日のレッズ戦では4回7失点と乱れ、黒星を喫していた。パドレスは、前回の登板同様に調子の上がらないケーヒルを攻め、初回2死一、二塁から5番のマイヤーズがタイムリーを放ち、先制点を挙げた。

ダルビッシュも打線の援護に応え、1回裏の相手攻撃を内野ゴロ3つ、わずか10球で三者凡退に抑えた。2回は2死から二塁打を許したが、7番ファウラーをフォーシームで空振り三振に仕留め、得点を許さない。上々の序盤かと思われたが、3回に試練が訪れた。安打と暴投で2死二塁のピンチを招くと、2番エバンスにカットボールを捉えられ、タイムリー二塁打を浴びた。

3回を終えて試合は振り出しに戻ったが、結論から言えば、ダルビッシュが迎えたピンチはここまで。「今日は最初の3イニングぐらいはあんまり良くなかったのですが、レイノルズ選手に投げた4シームの感覚が良くてそこから乗っていけました」と、本人が試合後にブログでつづったように、4回以降は安定感のある投球で楽々とアウトを重ねていった。4、5回は連続で三者凡退に封じ、6回は四球を与えたものの後続を打ち取り、7回も三者凡退で締めた。8回の打席で代打を送られて、お役御免となったダルビッシュは、これで2試合連続のクオリティスタートを達成した。

■光る制球力、95球のうちストライク63球

この日はとにかく、制球力が光った。95球のうちストライクが63球。奪った6個の三振の決め球はカーブが3、フォーシームが2、スライダーが1と、あらゆるボールで勝負ができた。さらに最速は155キロをマーク。「メジャー最高レベル」と言われるカットボールを痛打されながら、他の持ち球を自在に操り、抑えていけるところがダルビッシュのすごさだろう。

前日の試合で多くの中継ぎ陣が登板したことを受け、この日のテーマを「長いイニングを投げること」と自分に課していたが、まさに有言実行の投球で、チームの台所も救ったダルビッシュ。まさにエースの仕事ぶりで、昨年惜しくも2位に終わったサイ・ヤング賞獲得へ向けて、大きな一歩踏み出した。

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文・SPREAD編集部


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