ドジャースの大谷翔平投手が20日(日本時間21日)、キャンプ地(米アリゾナ州グレンデール)で取材に応じた。今キャンプから取り組んでいるノーワインドアップ投法について言及し、シーズン中も採用する予定だと明かした。『SportsNet LA』など米複数メディアが伝えている。
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■「強度を上げた時にどうなるか」
エンゼルス時代、走者の有無にかかわらずセットポジションから投げていた大谷。今季は自主トレ、キャンプを通じてノーワインドアップ投法をメインに投球練習を重ねている。
大谷はこの新たな試みについて問われると、「常にそうですけど、変化を求めていきたいと思っているので……。その中でメジャーに来てからずっとセットで投げていますけど、自分の中で常に変化を、バッティングもそうですけど、変化を求めていきたいので、その中の1つかなと思います」とし、さらなる成長を模索しての取り組みだと説明した。
さらに記者から「試合でもノーワインドアップで投げるのか」と質問が飛ぶと、「今のところその予定で考えていますが、また(これから)強度が上がった時にどういう反応がくるのかによって決めたいなと思います」と回答。投手として完全復活を目指す今季、現時点ではノーワインドアップで臨む方針だと明かした。
■自身の感覚と投球データが一致
2023年9月に右肘を手術した大谷。24年は投手としてマウンドに立つことはなく、リハビリに時間を割いた。その間は打者(DH)に専念し、前人未踏の「50-50」(50本塁打、50盗塁)を達成し、自身3度目のMVPにも輝いた。
今回の“フォーム改造”は右肘の負担軽減も考慮してのものと考えられるが、手応えは十分の様子。「いい強度では投げられているので、次回のブルペンでは、もうワンステップ強度を上げられたらいいんじゃないかと思っています」と話し、調整が順調に進んでいることを強調した。
そのほか、自身が抱く感覚とフィードバックされるボールのデータにも差がないことも明かし、今後強度を上げた時に感覚とデータにブレが出るのかどうかをチェックしたいと語った。
ノーワインドアップ投法というトライが実を結ぶのか、投打二刀流の復活に注目が集まっている。
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