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【フローラS/追い切りジャッジ】調整順調「S」評価のユーバーレーベンは勝ち負け必至

 

【フローラS/追い切りジャッジ】調整順調「S」評価のユーバーレーベンは勝ち負け必至

プラスワン! パープルレディー

【中間調整】2カ月半ぶりだった2月7日のゆりかもめ賞を勝利。クビ差の辛勝ではあったが、狭いところをこじ開けるように抜け出したもので着差以上に強い内容だったと言っていい。その後はフローラS出走一本に絞り、在厩で調整されてきた。ほぼ1カ月間は馬体回復と精神面で落ち着かせるため、運動程度に留め、3月10日に坂路15-15を出したのが中間の初時計。以降坂路15-15、ウッドコース14-14を併用し、心身両面を再鍛錬。3月31日に中間初の併せ馬を行うと、そこで古馬2勝クラスをアオって状態の良さをアピールした。4月14日の1週前追いには田辺騎手が騎乗。外先導で、後方から同じフローラSに出走するクールキャットを迎え入れ、アオられ加減ではあったが迫られると気迫を前面に出し併入にまとめている。

【最終追い切り】1週前でいい負荷を掛けられたので、最終追いはガス抜き程度の馬なり調整。ウッドコースで準オープン馬を目標に追ったが、勢いよく取りつくとそのままアオるように併入フィニッシュを果たした。馬場の内めを通ったので、5F66秒9(馬なり)という好時計を鵜呑みできない部分はあるものの、直線で見せた気迫は数字以上の迫力を感じさせた。

【見解】前走後、2月上旬の時点でフローラS一本で目標に据え、入念にケアしてきた調整過程にまず好感が持てる。在厩鍛錬の成果で、以前だと脚を取られるような面があったウッドコースでも、スムーズにスピードに乗っていけるようになった。1週前追いでは重賞好走経験のあるクールキャットにアオられたが、ここで田辺騎手が気合い注入したのが奏功したようで、今週は一気に気配上昇。クールキャットと遜色ないか、それ以上の状態かもしれない。

総合評価「A」

◆【フローラS/枠順】ユーバーレーベンの2枠は過去10年で3勝 データ傾向「ローテ・脚質・枠順・人気別」

著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。