■松山、渋野の優勝がきっかけになるか
韓国女子の強さの秘密を探ると、もう一つの理由として、あるエポックメイキングな出来事を挙げる関係者も多い。1998年の全米女子オープンで、韓国勢として初めて朴セリが優勝したことだ。
これにより、韓国でゴルフブームが起こり、朴セリに憧れる女子ゴルファーが増加、選手層の底上げにつながったという。例えば、日本でもおなじみの申ジエやイ・ボミなどは「朴セリキッズ世代」と言われている。さらに、その申ジエが2009年には米賞金女王になるなど良い流れが続き、現在に至っている。
日本でもゴルフ協会主導でジュニア育成の支援を行っているが、韓国のように国を挙げてというほどのものではない。とはいえ、今年絶好調の稲見のように、よりゴルフに集中するために高校は通信制を選択するなど、ゴルフに懸ける若者は増えている。また、2019年の全英女子オープンを制した渋野日向子が、朴セリのような存在になり、将来的に「シブコ世代キッズ」が出てくるかもしれない。もちろん、男子の松山英樹がマスターズで優勝したことも、ジュニアゴルファーの増加・スキルアップの呼び水になるかはずだ。
日本ゴルフ界が盛り上がっている今だからこそ、ブームで終わらせないための継続的なプロジェクトを発足させるチャンスかもしれない。
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文・SPREAD編集部








