【ゴルフ】笹生優花のメジャー制覇を支えたショットとキャディー 女子ゴルフ界は群雄割拠の時代へ

10代でのメジャータイトル獲得を果たした笹生優花(C)Getty Images

米女子プロゴルフツアー「全米女子オープン」を大会史上最年少(19歳351日)で優勝した笹生優花。通算4アンダーで並んだ畑岡奈紗とのプレーオフを制し、1977年全米女子プロの樋口久子、2019年全英女子オープンの渋野日向子に次ぐ日本女子3人目のメジャー制覇となった。

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■フェアキープ率は低調もショットの正確性でカバー

女タイガー・ウッズ」と呼ばれ、豪快なティーショットが注目される笹生。ドライビングディスタンス(ティーショットの平均距離)は262.00ヤードで日本ツアー1位を誇るが、今回の快挙を支えたのはグリーンを狙うショットの正確性だ。

4日間通してのフェアキープ率は6割を切って43位。それでもパーオン率は65%で8位、パット数113も8位につけた。たとえラフに打ち込んだとしても、ピンに絡むショットや安定したパットでスコアをまとめた様子が見て取れる。今大会のコースが、ショットの方向性を重要視するコースだったことも幸いした。

実は笹生、フェアキープ率は日本ツアーでも65位に甘んじている。だが、平均バーディー数になると1位。セカンドショット以降で巻き返すのはいつものことで、今大会も普段着のプレーを展開したとも言える。

■キャディーの助言を受けて気持ちを切り替える

技術面で支えとなったのがショットなら、メンタル面で笹生を支えたのはキャディーのライオネル・マテチュック氏だろう。序盤の連続ボギーで首位との差が広がり、「最初は思うようなプレーができなかった。でもキャディーが励ましてくれて気持ちを切り替えられた」と笹生が振り返ったように、マテチュック氏のアドバイスが功を奏したことは間違いない。

同氏は日本の女子プロ小俣奈三香の夫で、日本や米国でのキャディー経験が豊富。“相棒”による精神的なバックアップが立ち直るきっかけになり、逆転優勝につながったのだろう。

先日、「活況を呈す日本女子ゴルフ 韓国勢に追い付けるか」というコラムを掲載したばかりで、間を置かずに日本人のプレーオフが実現。韓国勢は高真栄朴仁妃の7位が最高で、米国勢は5年連続タイトルから見放された。

4月のメジャー初戦、ANAインスピレーションはタイの21歳、タバタナキットの完全優勝だった。世界ランクでは韓国勢による上位独占は変わっていないが、女子ゴルフ界は群雄割拠の時代に突入したようだ

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文・SPREAD編集部


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