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【野球】侍ジャパン投手陣は「現状」より「実績重視」 野手では巨人・岡本和、阪神・佐藤輝が選外に

【野球】侍ジャパン投手陣は「現状」より「実績重視」 野手では巨人・岡本和、阪神・佐藤輝が選外に
巨人・岡本和真(C)Getty Images

東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」の内定選手発表会見が16日、都内のホテルで行われ、24選手が発表された。大会は7月28日に福島あづま球場で開幕し、8月7日に横浜スタジアムで決勝戦が予定されている。24人という通常の国際大会よりも少ない限られた登録人数のため、代表入りが期待された選手も内定から多く漏れる結果となった。

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侍ジャパンから漏れた主な選手は……

■巨人・岡本和真

リーグトップの58打点、リーグ2位の19本塁打を放っているものの打率は.256にとどまっている。調子の波も激しく、今季は開幕から不振が続き1号は15試合(56打席)まで待たなければならなかった。また、2018年日米野球では打率.211と低調だったように国際試合における成績がマイナスに働いた可能性もある。同じ三塁手には左打者の村上がおり、鈴木誠、浅村、山田ら強打の右打者は十分に揃っている点も影響したか。

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■阪神・佐藤輝明

選出期待値ではトップだった虎の怪物も漏れた。新人ながらリーグ4位の16本塁打をマークしているが、鈴木誠、柳田、吉田正、近藤という層の厚い外野陣に割って入るのは難しかった。飛距離は魅力だが、三振も多く「88」はセ・パ通じて断トツ。接戦が予想される中、どの選手にも送りバントをはじめ小技が求められる場面が多々あるはずで、佐藤の思い切りの良さを生かしきれないと判断された可能性が高い。

■ソフトバンク・周東佑京

足のスペシャリストであり、「プレミア12」でも存在感を発揮した。しかし、今季は打率.205と不振。内外野をこなす万能性も備えているが、24人という通常の国際大会よりも少ない限られた登録人数の中に食い込むには物足りないという評価か。6月10日に右手人さし指を骨折したのもマイナスに働いた。

■阪神・梅野隆太郎、西武・森友哉

勝負強く堅守を誇る梅野と強打が魅力の森は、捕手枠がわずかに2人だったために外れた。しかし、代表入りした会沢が15日の西武戦で負傷しており、今後の状況次第ではどちらかがメンバー入りする可能性がある。

■中日・柳裕也、楽天・早川隆久

両リーグ最高防御率1.89の柳の名前はなく、両リーグ最多7勝の早川も外れた。柳は昨季6勝にとどまっており、今季の活躍を加味しても信頼を得るまでには至らなかったとみられる。ルーキーの早川も柳と同様、実績十分の選手たちを押しのけるまでには至らなかったようだ。

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好調の2人が選外となった一方、菅野や大野雄、岩崎ら本調子でない選手がメンバーに含まれた点について、稲葉篤紀監督は「これから状態は1カ月ありますから。いま、状態は良くない選手のなかでも上げてくれると信じている」語ったが、賛否が分かれる人選となった。

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文・SPREAD編集部