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藤浪晋太郎の復活に必要なものとは…甲子園を沸かせたスターの現在地

藤浪晋太郎の復活に必要なものとは…甲子園を沸かせたスターの現在地
2017年にWBCで日本代表として出場した阪神・藤浪晋太郎 (c)Getty Images

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第100回全国高校野球選手権大会が8月5日に開幕した。今年は節目の記念大会ということもあり例年より多い56校が頂点を争う。

全国から集まった強豪校が顔を合わせる1回戦でも、最も注目されている試合のひとつが大会2日目の第2試合に行われる大阪桐蔭(北大阪)と作新学院(栃木)の一戦だ。

史上初2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭と、2年ぶり3回目の優勝を目指す作新学院が一回戦から激突する。

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大阪の野球少年が思い描く理想像だった藤浪晋太郎

甲子園の長い歴史でも同年に春のセンバツと夏の甲子園を連覇した例は7回しかない。

直近の達成が藤浪晋太郎選手(阪神タイガース)と森友哉選手(埼玉西武ライオンズ)を擁した2012年の大阪桐蔭だ。

藤浪選手は夏の大会で準決勝、決勝の2試合を完封勝利で飾って母校に優勝旗をもたらし、同年秋のプロ野球ドラフト会議で阪神タイガースから1位指名を受け入団した。

野球が盛んでライバルが多い大阪では、大阪桐蔭と履正社という全国屈指の強豪がしのぎを削っていることもあり、甲子園への道は近くて遠く険しいものになっている。少なくない球児が高校進学を機に親元を離れ、大阪府外の学校から甲子園を目指す。

そこへいくと藤浪選手は大阪で生まれ、中学時代は大阪のボーイズリーグで腕を磨き、大阪桐蔭高校で甲子園に出場して春夏連覇を達成した後、阪神タイガースにドラフト1位で入団するという大阪の野球少年なら誰もが羨むような理想のキャリアを歩んできた。

プロでも入団1年目から二桁勝利(10勝6敗)を挙げ、新人王こそ小川泰弘投手(東京ヤクルトスワローズ)に譲ったものの、菅野智之投手(巨人)とともにセ・リーグから新人特別賞を贈られた。

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順調にスターへの階段を登ってきた藤浪選手。しかし、最近は苦しんでいる。

2012年 U-18世界野球選手権 (c)Getty Images

復活には本人もベンチも覚悟が必要

入団3年目の2015年まで二桁勝利を続けていた藤浪選手だったが、その記録が2016年に途絶える。この年は一度崩れ出すと止められないという試合が多く、最終成績は防御率3.25、7勝11敗で初めて負け数が勝ち数を上回った。

2017年も不調は続き二軍で調整することが多くなった。

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藤浪選手のスランプには高卒間もない1年目から、一軍のローテーションを守ってきたことによる疲労の蓄積や、右打者に当てることを極端に意識するあまり、かえって制球が定まらなくなる心理的な理由が評論家から指摘されてきた。

そうした声の多くは藤浪選手を「球界のエース」に成長できる逸材と評価してるからこその歯がゆさからきているものと思われる。

元プロ野球選手で現在は評論家の佐野慈紀さんもツイッターを更新して、藤浪選手の復活に期待する想いを熱く語った。

佐野さんは現役時代に間近で見た野茂英雄さんとの比較を交えながら、たとえ不本意な投球でもエースとしての自覚と振るまいを持つべきと持論を展開した。

野茂選手は背番号が相手打者の正面を向くほど身体を捻る『トルネード投法』で一世を風靡したが、その独特な投球フォームもあってか制球力に秀でたタイプではなかった。

それでも野茂さんは下を向いたり、不安そうな顔をベンチに向けたりしたことはないと佐野さんは述懐する。そして、それこそがエースに必要な振る舞いだと熱弁をふるった。

いまは藤浪選手も阪神ベンチも追い込まれながら試合をしていると佐野さん。本人だけではなくベンチも覚悟が必要だと諭した。

佐野さんの投稿に野球ファンからは、「甲子園の再放送を見ました。この投球がまた見たい!」「ほんとにこれはお願いしたい。171球とは別の次元で」「阪神はファンの野次もすごいからな…」「これ!キャッチャーやベンチもみんなで信じてあげること!なんぼゆーてもまだ若者なんやから!」「また輝きを取り戻して欲しいです!」など、藤浪選手の復活を期待する声が寄せられている。

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