【ゴルフ/パナソニックOP】若き飛ばし屋vs.石川・松山世代の苦労人…星野陸也と木下稜介が京都で覇を競う

星野陸也(C)Getty Images

国内男子ツアーのパナソニックオープンが、9月23日~26日の日程で京都府・城陽カントリー倶楽部にて開催される。20~21年シーズンも後半戦に差しかかり、賞金王争いもここから激しい戦いが予想されるなか、本大会にはプロアマ合わせて120選手が出場する。

SPREAD編集部では、独自の視点から有力選手や注目選手をピックアップ。これまでの戦績や持ち味、スタッツなどのデータ面を掘り下げて紹介していく。今回は熾烈な賞金王争いを演じている、星野陸也木下稜介に注目したい。

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■着々と大舞台での経験を積む星野

現在、賞金ランク1位の星野と2位の木下が、揃ってパナソニックオープンに参戦する。25歳の星野は今年、すでにツアー2勝を挙げている。東京五輪に日本代表として出場し、通算6アンダーで38位フィニッシュ。メダル争いには絡めなかったが、最終日は5バーディー、ノーボギーと意地を見せた。

さらに、海外メジャーの全米プロゴルフ選手権、全米オープン、全英オープンにも参戦。全米オープンではメジャー自己最高の26位をマークした。着々と大舞台での経験を積んでおり、ゴルフファンから「ポスト松山英樹」との呼び声が高いのもうなずける。

魅力は思い切りの良さだろう。ショットもパットもしっかり打ち抜き、186センチ、76キロという恵まれた体格から繰り出される300ヤード超のビッグドライブは、「若き飛ばし屋」という評判に違わぬもの。スケールの大きな選手として成長中だ。

JGTO公式サイトによると、星野は勉強熱心という面もあり、昨年はコロナ禍で自宅待機を続けるなかでも「試合がある時にはできないことを実験し、試した。ゴルフのことばかり考えていた。結構充実していた」とスイングやクラブの研究に時間を費やし、前向きに過ごしたようだ。その結果、「抵抗の少ないスイング」を習得。スイング時の体重配分など試行錯誤を繰り返しながら、クラブの軌道を邪魔しないスイングを身に付け、「前よりスムーズに振れて、試合後も腰が痛くない」と手ごたえを得ている。「賞金王獲得」を今季の目標として公言している星野。目標達成へ向けて、五輪後初勝利を今大会で狙っている。

■「石川・松山世代」の苦労人は才能が一気に開花

一方、賞金ランク2位の木下は30歳を迎えた今年、ブレイクした。6月の国内メジャー初戦・日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hillsでプロ初優勝。ツアー本格参戦から8年目でようやく手に入れた栄冠に、「ここまで来るのは本当に長く苦しくて。これまで何度も負けてきたけど、ようやく優勝することができた」と優勝者インタビューで話すと、涙があふれた。

メジャー制覇により2022年からの5年シードを獲得した木下は、続くダンロップ・スリクソン福島オープンでも優勝。初優勝からの2連勝は日本人では初の快挙となった。7月には海外メジャー初挑戦となる全英オープンに出場。通算2オーバー59位に終わったものの、日本勢で唯一予選を突破。「戦えるところも足りないところも分かった。来年も絶対に出たい」と、早くも先を見据えていた。

ドライバー飛距離とフェアウエーキープ率を合わせたトータルドライビング部門で6位、パーオン率は3位にランクイン。ショットメーカーとして状況に応じたボールを打てるのが魅力で、ドライバーでもアイアンでもフェード、ドロー、高低を打ち分ける技術が躍進の一因となっている。

1991年生まれの木下は石川遼、松山英樹と同学年。15歳でプロツアー優勝を飾った石川、アマチュア時代からマスターズなど大舞台で戦ってきた松山。日本男子ゴルフ界の二枚看板と常に比較され、重圧もあったはず。それでも「一番刺激をもらえる2人。比較されて育ってきたけど同級生で良かったと思う」と、切磋琢磨してきたライバルの存在に改めて感謝している。

8年の歳月を経て、研さんを積んできた成果が一気に開花しようとしている。賞金王を獲得し、輝かしい実績を誇る同期たちに一歩でも近づくつもりだ。

25歳の若き飛ばし屋 vs.「石川・松山世代」の苦労人……賞金ランクを巡る対決からも目が離せない。

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文・SPREAD編集部


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