【ゴルフ/パナソニックOP】30歳を迎えた石川遼が見せる“新境地” 勝利を求める向上心は人一倍

石川遼(C)Getty Images

国内男子ツアーのパナソニックオープンが、9月23日~26日の日程で京都府・城陽カントリー倶楽部にて開催される。20~21年シーズンも後半戦に差しかかり、賞金王争いもここから激しい戦いが予想されるなか、本大会にはプロアマ合わせて120選手が出場する。

SPREAD編集部では、独自の視点から有力選手や注目選手をピックアップ。これまでの戦績や持ち味、スタッツなどのデータ面を掘り下げて紹介していく。今回は先日30歳の誕生日を迎え、今季初優勝を目指す石川遼に注目したい。

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■「ハニカミ王子」が迎える円熟期

07年に15歳245日で史上最年少ツアー優勝を果たし、一躍スターダムに踊り出て以来、石川は日本を代表するアスリートとしてゴルフ界をけん引してきた。「ハニカミ王子」という愛称も定着する中、17歳で賞金1億円を突破し、09年には18歳で史上最年少賞金王に輝いた。さらに、10年5月の「中日クラウンズ」では最終日に当時の世界最少スコア「58」をマークし、ギネス記録にも認定された。

若くして華々しい活躍を見せた石川も今月17日に30歳の誕生日を迎えた。今年は昨年に引き続き、スイング改造に取り組んでいる。トップ位置はコンパクトに、そしてダウンスイングはクラブを寝かせて下ろし、緩やかな軌道を描く「シャローイング」の技術を取り入れている。

なぜ石川はスイング改造に取り組むのか。それは、本人が課題に挙げている(ドライバーなど)ロングゲームの精度向上にある。ロングゲームのミスを減らし、飛距離・正確性のアップを抜きにして世界と戦うことはできないと認識しているからこそ改造に着手。現在はその新スイングの再現性を高めることに力を入れている。

さらに、改造はスイングにとどまらず、肉体にも及んでいる。コロナ禍での空いた時間やオフ期間を利用して筋肉トレーニングを充実させてきたのだろう。一目で分かるほど二の腕は太く、胸板は厚くなっており“マッチョ化”が進んでいる。

■30歳を迎えた現在も向上心は人一倍

スイング改造と筋力アップの効果はてきめん。成績にもつながっており、「フジサンケイクラシック」「Sansan KBCオーガスタ」と2戦連続で2位に入った。JGTO公式サイトによると「Sansan KBCオーガスタ」を終えた後に本人は「スイングをまだ作っている段階」と語ったそうだが、19年12月の「日本シリーズJTカップ」以来の優勝が手の届くところまで来ている。

今季はパターを変更したりユーティリティーを投入するなど、よりコースに合ったクラブを求めているようで、スイングと肉体を進化させるだけでなく、勝つためにできることはすべて取り入れている印象がある。もちろん、昨年から競技人生で初めてコーチ(田中剛氏)をつけたこともその一環だろう。

鮮烈なデビューを飾り、旋風を巻き起こした10代は9勝を挙げた。米ツアーに挑戦した20代は、腰を痛めて半年ほどの戦線離脱も経験。そんな苦難に直面しながらも10代と同じ9勝をマークした。また、選手会長などの要職を務め、プレー以外でも活躍の場を広げたことは記憶に新しい。

10、20代と勝利を積み重ねてきた石川は「もっともっと強くなっていきたいという思いだけで今はやっている」と、30歳を迎えた現在も向上心は人一倍。直近では米下部ツアー挑戦の意向も報道され話題を呼んだ。今大会はかつて所属契約を結んでいたパナソニックが冠につく。30代初勝利を挙げるにふさわしい舞台が整っている。

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文・SPREAD編集部


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