山口茜ってどんな選手?センスを活かした攻撃的なプレーと素朴な人柄が魅力な若きスター

山口茜ってどんな選手?センスを活かした攻撃的なプレーと素朴な人柄が魅力な若きスター

バドミントン女子シングルスの選手であり、幼少期から抜群のセンスで注目を集めてきた山口茜選手。五輪日本代表を決める基準となるバドミントンの世界ランクで女子シングルスの1位をにぎわす若きスターだ(2019年11月11日現在は4位)。

持ち前のアクロバティックな動きからなる攻撃的なプレースタイルで、世界の頂点へとのぼりつめた山口選手について、天才と言われてきた経歴や多くの人に愛される彼女の性格、そして同じく世界で活躍する盟友・奥原希望選手との関係性意外なリフレッシュ方法まで迫っていく。

世界ランキング1位を常に狙うポジション

1997年、福井県勝山市出身の山口選手は、兄の影響で5歳からバドミントンにのめりこむと、そこから頭角を現すまでにそれほど時間はかからなかった。

小学生時代から全国優勝を重ね、全国大会の常連に。中学生のときには史上最年少で日本代表に選出され、高校2年生で全日本総合選手権でも優勝するなど、まさに“天才少女”の名を欲しいままにしてきた。

(c)Getty Images

そんな山口選手の実力は国内だけにとどまらず、19歳のときに出場したリオデジャネイロ五輪では5位入賞。その後も世界を相手に快進撃を続け、今や世界ランキング1位を常に狙う立場にいる。

プレースタイルと性格

山口選手は大舞台を前にしても「結果にはこだわらず…」「内容を重視する」とのコメントを繰り返してきた。

2018年4月には自身初の世界ランク1位に立った。目標として掲げてきたものの「何も変わらない」 とコメントするなど控え目だった。

(c)Getty Images

山口選手は驚異的なバネを活かしたダイナミックなプレースタイルが特徴だ。身長は156cmと小柄だが、スピードを重視した攻撃型のスタイルであまたのライバルを倒してきた。

しかし一歩コートを出ると、周囲から「ゆるキャラ」と称されるほどの素朴でおっとりとした性格をしているというから驚きである。

“天才”と呼ばれるほどの圧倒的な実力を持ちつつも、自然体な人柄が魅力でもある山口選手。このまま順当に行けば、2020年の東京五輪へ内定する可能性も高い。

地元への愛が垣間見えるエピソード

山口選手は、出身地・福井県勝山市や、共に戦う仲間への思いが強い。

高校進学の時期になると県外からも入学の誘いがきたというが、彼女はチームメート、指導者を頼り、地元の高校で競技に打ち込むことを選択した。

さらには五輪の出場権にも大きく関係する世界選手権を欠場し、仲間とともに戦う高校総体を優先するなど、彼女にとって故郷や仲間というのがどれだけ大切かが垣間見えるエピソードは多い。したがって、今でも彼女は多くの仲間達に慕われ、愛される存在なのだという。

それに応じて、地元・福井でも山口選手を応援する動きが見られる。NPOは山口選手のカレンダーを作り、勝山市内の小中学生に配った。勝山っ子は小学生時代から名を馳せた彼女の背中を追い掛け、プレー上達に励んでいる。

盟友・奥原希望の存在

ライバルとして世界を舞台に活躍し、山口選手とともに日本バドミントン界を牽引するのが、2歳年上の奥原希望選手だ。

奥原選手も、リオデジャネイロ五輪で日本人女子初のメダル獲得という偉業を成し遂げ、東京五輪での活躍も期待される若きエースである。

世界ランキングで見ると山口選手が4位、奥原選手は1位(2019年11月時点)。これまでにも数多くの激戦を繰り広げてきた。年齢も近い両者だが2人のプレースタイルや性格は対照的だ。

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粘り強くタフなプレーが持ち味の奥原選手と、センスを活かして冷静に相手を翻弄する山口選手。そして性格についても、負けず嫌いで何事にも積極的な奥原選手と、おっとりしていてマイペースな山口選手。2人はメディアの企画でも度々対談を行っている。

これほどまでに真逆な2人だからこそ、奥原選手は山口選手を「天才」山口選手は奥原選手を「追いつきたい相手」と絶賛。刺激し合い、お互いを高めながらプレーしている。

漫画が好きな一面

山口選手には“漫画好き”の一面があることも知られている。

たとえば、大会の賞金の使い道について「漫画をたくさん買い込もうかな」と答えたこともあり、『ONE PIECE』、『スラムダンク』など少年漫画を好む。

漫画を読もうと電子ブックリーダーを大会に持参したりと、漫画好きは筋金入りのようだ。

プレーと人柄でファンを魅了

一瞬の判断で相手を翻弄する抜群のセンスと、攻めどころでしっかりと決める冷静さを持ち合わせた山口選手。コートの外では地元愛やチーム愛にあふれる素朴な人柄が感じられ、人間的な魅力でファンを惹きつけてやまない。

そして、中学生のころから全日本で活躍しているがゆえにメディアで目にする機会も多いが、現在彼女はまだ22歳。開催が来年に迫った東京五輪はもとより、その後のバドミントン界においても彼女の活躍を期待せずにはいられないだろう。

(c)Getty Images

参考:https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/279398https://sokuhou.fukuishimbun.co.jp/news/20160815p1.htmlhttps://kyoryunomori.net/information/613.htmlhttps://hochi.news/articles/20190813-OHT1T50242.htmlhttps://www.nhk.or.jp/sports-story/detail/20191007_4104.htmlhttps://www.tokyo-sports.co.jp/sports/725607/https://news.yahoo.co.jp/byline/suzukiyoshimi/20180314-00082690/

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