今週は函館競馬場で、第62回函館記念2026(28日/GIII、芝2000m)が行われる。サマー2000シリーズ第一戦に組み込まれているハンデ重賞だ。
ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬15頭の全頭診断を行う。
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■函館記念2026 出走予定馬全頭診断
・アラタ
過去に2度使われた函館記念はいずれも掲示板外。年齢的にも上積みを望むのは酷に映る。
・イガッチ
昨秋以降に3勝を積み上げオープンクラスの仲間入りをはたした上がり馬。特筆すべきは前走で、レコード勝ちもさることながら、1000m通過57秒7のハイペースを4角3番手から危なげなく抜け出してみせた。4走前には右回りの平坦芝2000m勝ちがあり、アルーリング一族の母系は夏競馬の重賞で良績多数。昇級戦でも軽視は禁物だ。
・エコロディノス
京都記念3着から臨んだ前走大阪杯はまさかの大敗。喉頭蓋エントラップメントという喉の疾患が発生していたとのことで、参考外で良いだろう。淀みない流れを押し切ったオリオンSは強い内容だったし、直線平坦コースは【2.0.1.0】と大崩れなし。仕切り直しの夏競馬で一変を警戒したい。
・オニャンコポン
フタ桁着順が続く現状。厳しい。
・ケイアイセナ
前走ダービー卿CTは10着と惨敗。中距離で頭角を現してきた同馬にとって中山マイルはさすがに忙しかったようだ。洋芝は1、4着と安定しており警戒が必要も、過去10年の函館記念で前走1600m組は【0.0.0.5】と不振傾向。押さえ程度が精いっぱいか。
・ケリフレッドアスク
紅一点での参戦となるが、重賞での牡馬混合戦は今回が初。牡馬換算で考えると決して恵まれた斤量とは言えず、強調材料は乏しい。
・サンストックトン
3年近く馬券内から遠ざかる現状。厳しい。
・ジュタ
早くから素質を高く評価されていた馬で、2歳時から果敢にGIへ挑戦してきた馬。2走前に制した右回りの芝2000m替わりは歓迎で、何らかの印は必要か。
・チャックネイト
長距離戦でもテンにいけなくなっている現状。2000mへの距離短縮となる今回、追走で手いっぱいになる可能性が高そうだ。
・デビットバローズ
鳴尾記念で重賞初制覇を飾った馬。強豪が揃った大阪杯は厳しい結果に終わったが、ローカルのメンバー相手なら戦いやすいのは間違いないだろう。本質的に1800mベストゆえ2000mが絶好条件とは言えないが、連下候補には。
・バルナバ
前走は案外も、2走前の関門橋Sは抜群の手応えからマクリ差し一閃。今年の出走馬でその戦法を敢行できそうな馬が少なく、脚質の稀少価値から狙う価値はありそうだ。持ち時計がない点は気がかりも、何らかの印は必要か。
・ピースワンデュック
左回りの成績【3.1.0.2】に対し、右回りは【1.0.0.4】。芝2000mで馬券外が続く点も含めて、ここでの一変は厳しい印象だ。
・ファウストラーゼン
皐月賞以降はフタ桁着順が続く馬。ここも逃げ先行もしくはマクリの可能性が高いが、初の洋芝でもあり様子見が妥当か。
・フィーリウス
2勝クラス→3勝クラスと連勝中の上がり馬。とりわけ前走は直線で一度もステッキを入れられておらず、着差以上の強さを感じるレースぶりだった。右回りでは【4.2.3.2】と際立った好成績。洋芝経験がある点も見逃せず、ノーマークにはできない。
・マジックサンズ
前走エプソムカップはもったいないレースだった。内めの枠からロスなく運んだが、終始勝ち馬トロヴァトーレにとりたいポジションをキープされ、ストレスなく走ることは叶わず……少なくとも3着馬との着順は道中の位置取りでひっくり返っていただろう。翻って、今回の舞台は2戦2勝の洋芝。GI馬アルマヴェローチェを下した舞台替わりがマイナスに働くわけがなく、前進が見込める1頭だ。
Winsightより一部編集・転載(2026年6月25日 18:00公開の記事)
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
馬柱の隅々まで徹底分析を行い、確かな精度で軸馬・妙味馬を抽出する「馬柱探偵」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在は競馬メディア『Winsight』で予想コラム執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。















