【CBC賞/危険な人気馬】底見せぬ上がり馬ディアナザールも複勝圏内ゼロの休み明け、乗り替わりが不安材料

【CBC賞/危険な人気馬】底見せぬ上がり馬ディアナザールも複勝圏内ゼロの休み明け、乗り替わりが不安材料

今週はサマースプリントシリーズ第4戦、第62回CBC賞(GIII、芝1200m)が中京競馬場で行われる。

今年は、昨年の当レース覇者インビンシブルパパをはじめ、フィオライアアブキールベイタマモブラックタイと重賞ウイナーは4頭が参戦。一方、重賞初Vを狙うのが、函館スプリントS3着レイピアや、葵S3着タマモイカロス、フィリーズレビュー2着サンアントワーヌといった3歳勢。加えて、北九州記念2着ジェニファーや、函館スプリントSは無念の除外となったクラスペディアなども虎視眈々で、ハンデ戦らしい混戦模様だ。

そんな中、上がり馬ディアナザールが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■好走条件は「夏に一度使われている」こと

まだ底を見せていないディアナザール。2~3歳時は中距離をメインに条件戦を勝ち上がってオープン入り。重賞初挑戦となった今年の阪急杯で4着に善戦すると、初の芝1200mだった前走の鞍馬Sでは、従来のレコードタイムと同じ1分6秒7を計時して3着に好走。勝ったフリッカージャブは、後に北九州記念を制しており、レースレベルの高さも証左と言える。

とはいえ、当距離2戦目で、スプリントの流れにどこまで対応できるかは疑問符が付く。ディアナザールは前走、軽い出脚でハナを奪っているが、今回は徹底逃げの同型インビンシブルパパの出方が気になるところ。競り合って共倒れは避けたいところだが、下手に牽制しあうと、後方からのマークで餌食になるのが目に見えており、立ち回りが難しい。

ディアナザールは、前走から約3カ月の休養明けも気になるところ。一昨年から開催時期が8月に移ったCBC賞だが、過去2年の勝ち馬は、どちらも6月の夏競馬を一戦使われている。それ以前、8月に施行されていた北九州記念でも、2016~23年の勝ち馬は、すべて6~7月の夏競馬を一回叩かれての臨戦で、3カ月以上の休み明けは複勝圏内に絡んでいない。8月のスプリント重賞は、夏競馬から順調に使われていることが好走の条件となりそうだ。

また、鞍上が川田にスイッチする点も、やや不安材料。トップジョッキーにケチをつけるつもりは毛頭ないが、先週は11鞍に騎乗して未勝利に終わっており、近4週は3勝のみと不振。1番人気では【3.2.3.6】と結果を出しているが、2番人気で【0.5.0.7】、3番人気で【0.1.2.2】と勝ち切れておらず、テン乗りという点も踏まえると強気になれない。

■父ロードカナロアもレース相性が悪く…

ロードカナロア産駒も、中京芝1200mは庭、というイメージはあるが、中京でのCBC賞に限ると、【0.1.1.1】の成績で実は勝ち切れていない。このあたりは重箱の隅をつつくようだが、レースとの相性の悪さは否めないだろう。

今年のCBC賞は、抜けた実績馬が少なく、ハンデや鞍上、勢いなどでディアナザールが上位人気に支持される公算は大きい。それでも、戦法やローテ面など、大きな信頼を寄せられる要素は少なく、人気ほどの妙味はないと考え、少なくとも「頭」勝負は避けたい。

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

izukawaya