サッカーの第106回天皇杯 夏休み子ども体験型イベント「SAMURAI BLUEも最初はココにいた!?~世界へつながる『天皇杯』のヒミツに迫る~」が12日、東京都のJFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!(ブルーイング)」PARKエリアにて行われた。
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■100年以上の歴史をクイズ形式で学ぶ
同イベントは、19日から開幕する第106回天皇杯の開催にあたり、夏休み中の親子を招待し、子どもたちに向けて100年以上にわたる歴史を誇る天皇杯の魅力を紹介するもの。今回ゲストとして、日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長と、天皇杯レジェンドOBで、日本代表コーチとして北中米ワールドカップにも帯同した名波浩氏が登壇した。
ジュビロ磐田時代に第83回大会で優勝経験のある名波氏は「(決勝の)前日にNHKで紅白歌合戦とかをやっていて、テレビも盛り上がっている中で、ホテルに閉じこもって、チームの中でミーティングしたり、食事しながら選手間でコミュニケーションを取ったりした」と当時を振り返りながら、「(チームが)家族として次の日の試合に臨もうという準備をして、エンジンを温めていた。それが一番の思い出です」と語った。
第1部では、天皇杯にまつわる歴史をクイズも交えながら伝え、優勝カップや大会ルールの変遷などを紹介。また、プロから学生までさまざまなカテゴリーのチームが一堂に会する大会ならではのジャイアントキリングも見どころだと伝えられた。
さらに、宮本会長や名波氏のほかにも、北中米W杯で5大会連続出場を果たした長友佑都(FC東京)や、プレミアリーグで活躍する三笘薫(ブライトン)といった選手も天皇杯の舞台を経験し、海外にも活躍の場を広げてきたことが紹介された。休憩中にはプレミアム撮影会も行われ、子どもや保護者が普段は目にできない優勝カップを撮影しながら楽しむ様子が見受けられた。
■子どもたちが記者に扮し“模擬記者会見”
また、後半に行われたのが子どもたちによる“模擬記者会見”。宮本会長と名波氏が会見場に登壇し、記者に扮した子どもたちがメモを片手に、日本サッカー界のレジェンド2人へ直接質問をぶつけた。
最初に挙手した子どもからは「(日本サッカー界に)どのような選手が欲しいですか?」と鋭い質問が飛び、名波氏は「ワールドカップで勝つためには」という前提のもとで条件を提示。「頭のいい選手」「学ぶ選手」「向上心があって目標を高く掲げている選手」という要素を挙げ、「もちろん技術やスピードがある選手はいいですが、勝つためにはこれらの条件が入ってくる」と返答した。
また、「現役時代に戦った選手で一番すごい選手」と問われた宮本会長は、バルセロナやミランなどで活躍した元ブラジル代表のロナウジーニョを挙げた。理由として「ブラジル代表の選手たちはテクニックがありますし、スピードも、体の強さもあります。そして、そこに『頭の良さ』もある」と対戦経験に触れながら、「映像を見てもらうとすぐ分かると思います。すごく楽しそうにプレーしているのも含めて、素晴らしい選手でした」とYouTubeでの視聴を勧めた。
ほかにも子どもたちからは、日本代表が強くなる方法や、小学生時代に経験したポジション、強いメンタルを保つ秘訣などの質問が飛んだ。宮本会長、名波氏ともに真剣な様子で答えていた。
イベント終了後、宮本会長は「1日は24時間ある。サッカーをする以外はその時間を大切にしてほしいですし、その中でサッカーを大切にしてほしい」とアドバイスを送った。
名波氏は「今着ている洋服とか、靴とか、バッグとか。誰が買ってくれたんですか?」と問いかけ、「僕はもう十数年前に、お父さんもお母さんも亡くなって、今はもう『ありがとう』と言えない。そうなってからじゃ遅いので、言えるときに素直に『ありがとう』と伝えてください」とコメントした。
なお、第106回を迎える天皇杯は19日から1回戦が行われ、秋から冬にかけても試合が実施される。2027年1月1日にはMUFGスタジアム(国立競技場)にて、第100回大会以来6年ぶりに元日開催で決勝が行われる。
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