2018年9月20日に発表された最新のFIFAランキングで、日本代表は54位にランクイン。前回発表時より1位、順位を上げた。
また、日本代表のFIFAランキングはイラン(33位)、オーストラリア(43位)に次いでアジアサッカー連盟内で3位となっている。
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8月16日に発表された前回のFIFAランキングから、アジア3番手につけていた韓国(55位)を抜いて再浮上している。
総合首位となったのは、ベルギー。続く2位はW杯で優勝したフランス、3位にはブラジルがランクインした。
W杯の影響も
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この順位の推移は、ロシアW杯でアジア勢唯一の決勝トーナメント進出国となったことが大きい。日本はロシアW杯時点では61位だったが、「脅威の快進撃」と高い評価を得た。
ちなみに、日本がロシアW杯の予選で対戦した同じグループHのポーランド、コロンビア、セネガルは、それぞれ8位、16位、27位(現在は、18位、14位、25位)だった。あくまで参考値でしかないが、いかに日本が格上チームと競い合い、値千金のベスト16突破を決めたかがわかる。
ロシアも然りだろう。W杯時点では70位だったが、国民の期待を背負いベスト8まで勝ち進んだ。現在は46位に跳ね上がっている。
4度目の算出方法の変化
このFIFAランキングは1993年からスタートしており、実は算出方法が3度変更されている。ロシアワールドカップ後の8月16日の発表から、4度目の変更だった。
4度目の変更でも、国際試合の成績から算出してポイント化することには変わりはないが、過去4年間という期間の縛りが無くなり、加算方式に変更される。
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日本の過去の最高順位は1998年3月18日の9位で、最低順位は2000年2月16日の62位だ。1998年当時のFIFAランキングの算出方法は、とにかく試合数をこなせば順位が上がる仕組みであった。その結果として、1998年に、ワールドカップアジア最終予選まで戦った日本が9位にランキングされた。
こうしたFIFAランキングの算出方法の問題点を改善し、サッカーファンの主観にランキングが合致するよう協会は算出方法を変更し続けてきた。それゆえの、8月16日の変更に到るまでの4度の変更であったのだ。
9月11日に森保ジャパンが白星を飾ったコスタリカは37位、今後10月12日、10月16日、11月16日にそれぞれ試合が予定されているパナマ、ウルグアイ、ベネズエラは70位、5位、32位と、パナマ以外は格上のチームとなる。
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ちなみに、FIFAランキングのトップ20、アジア上位5ヶ国は以下のようになっている。
順位 | 国名 |
---|---|
1 | ベルギー |
2 | フランス |
3 | ブラジル |
4 | クロアチア |
5 | ウルグアイ |
6 | イングランド |
7 | ポルトガル |
8 | スイス |
9 | スペイン |
10 | デンマーク |
11 | アルゼンチン |
12 | ドイツ |
13 | チリ |
14 | コロンビア |
15 | スウェーデン |
16 | メキシコ |
17 | オランダ |
18 | ポーランド |
19 | ウェールズ |
20 | イタリア |
▽アジア
順位 | 国名 |
---|---|
33 | イラン |
43 | オーストラリア |
54 | 日本 |
55 | 韓国 |
71 | サウジアラビア |