【プロ野球/戦力分析】2年連続2位のロッテ、佐々木朗希をはじめ揃い始めた「優勝へのピース」

2試合連続サヨナラ負けなど開幕5連敗からスタートし、主力に故障者も出る中、全員野球で一時はマジックを点灯させるなど、最後まで優勝争いを演じたロッテ。クライマックスシリーズ(CS)ではファイナルステージでオリックスに敗れて日本シリーズ進出を逃したが、就任5年目を迎える井口資仁監督のもと、2年連続2位から今年こそ悲願の優勝を目指す。

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■外国人選手の残留が最大の補強だが難点も

【投手力】

★★★★☆

先発陣は着実に世代交代が進んでいる。昨季は25歳のサウスポー・小島和哉がチームトップの10勝をマーク。2年目を迎えた“令和の怪物”佐々木朗希も11試合に先発して3勝を挙げ、CSファーストステージでは初戦の先発を任された。二木康太岩下大輝と20代の若手がローテに定着し、美馬学石川歩のベテランの実績組が控える。その他も2年目の鈴木昭汰、育成出身の本前郁也に、助っ人外国人のロメロも残留し、先発左腕のコマは豊富だ。

リリーフ陣も昨季、球団記録の38セーブでタイトルを獲得した益田直也をクローザーに、セットアッパーとして定着した佐々木千隼唐川侑己のドラ1コンビと昨季途中移籍の国吉祐樹が勝ちパターンを形成する。ここでも東妻勇輔やサイドハンドの横山陸人など若手が台頭。新人では廣畑敦也が先発、八木彬がリリーフで一軍入りが期待されている。

【打力】

★★★☆☆

打撃陣に目新しい新戦力はおらず、レアードマーティンエチェバリアの助っ人3人の残留が最大の補強と言える。NPB通算200本塁打にあと2本のレアードと2年連続25本塁打以上のマーティンが常時出場できれば、ある程度の得点力は計算できるが、故障が多いのが難点だ。昨季、自身初タイトルとなる最多安打と盗塁王に輝いた荻野貴司をリードオフマンに、4年連続全試合出場の中村奨吾、首位打者2度の角中勝也などが中軸を担う。

カギを握るのが若手、中堅野手の台頭で、主砲候補の安田尚憲、昨季自己最多の78試合に出場した藤原恭大には定位置確保が望まれ、山口航輝平沢大河佐藤都志也など、次代の主力候補の成長も期待される。近年は不振が続く井上晴哉やFA移籍後は精彩を欠いている福田秀平などの実績組の復活も待たれるところだ。

【機動力】

★★★★★

昨季のチーム盗塁数はリーグトップの107と機動力は申し分ない。不動の1番打者としてフル出場を果たした荻野に加え、育成出身の和田康士朗も代走の切り札として24盗塁をマークし、同チームの2人で盗塁王のタイトルを分け合った。他にも外野のレギュラー候補の岡大海が11盗塁、内野で堅実なプレーを見せる藤岡裕大が10盗塁と走れる選手が多く、クリーンアップを任される中村奨が12盗塁、マーティンも4盗塁と、まさに「どこからでも足を使える」ラインアップとなっている。

【守備力】

★★★☆☆

昨季のチーム失策数は73でリーグ4位。内野ではエチェバリアがメジャー級の遊撃守備を見せるが、8失策とアグレッシブな守備が裏目に出ることもある。一塁手のレアードがチーム最多の11失策、三塁手の安田が8失策、二塁手の中村奨も9失策と、堅守のイメージはないが、守備固めには、内野すべてを守れて無失策の三木亮がいる。外野は荻野、岡、藤原と名手が揃う。捕手は正捕手一番手の田村龍弘と中日から移籍した加藤匠馬がいずれも守備率.997と高い数字で、佐藤も同.990とレベルが高い。

【采配】

★★★★☆

昨季は田村、唐川、マーティンと主力に故障者が続出したが、井口監督が若手や移籍選手など、適材適所の選手起用でやり繰りした。チーム打率がリーグ4位タイの.239と打線の迫力不足は否めないが、機動力を生かした野球でリーグトップの584得点を記録した。投手も佐々木朗の起用法に象徴されるように、選手に合わせた采配でリリーフ陣も効果的に起用し、益田の自身8年ぶりとなるタイトル獲得をアシストした。あとは「優勝あるのみ」だ。

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記事提供:ベースボール・タイムズ
データ提供:野球DB


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