【MLB】大谷翔平は「マウンドで輝いていた」 完勝呼び込む“エースの働き”を現地メディア称賛

 

【MLB】大谷翔平は「マウンドで輝いていた」 完勝呼び込む“エースの働き”を現地メディア称賛
エンゼルス・大谷翔平(C)Getty Images

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平は16日(日本時間17日)、敵地でのシアトル・マリナーズ戦に「3番DH・先発」のリアル二刀流で出場。6回3安打無失点、6三振2四球と好投し今季5勝目を挙げた。防御率は3.28。打っては4打数2安打で打率.263。連続試合安打を今季最長の「11」に伸ばした。試合は4-1でエンゼルスが勝利し、連敗を3で止めた。

マイク・トラウトの2ホーマーや左翼ブランドン・マーシュの好プレーなどもあり完勝したエンゼルスだが、なかでも大谷の好投には地元記者も「マウンドで輝いていた」と賛辞を送っている。

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■好投を支えた切れ味バツグンのスライダー

今季11度目の先発となった大谷はこの日、スライダーが効果的だった。『ジ・アスレチック』などの現地メディアで記者を務めてきたブレント・マグワイア氏は自身のTwitterで「今夜はショウヘイ・オオタニの『空振りを奪えるスライダー』がよく動いている。初回は(相手打者の)7スイング中5つが空振りだった」とそのキレを高評価。同氏は続けて、「スプリッターも調子が良い」と注目するなど、変化球の有効活用が好投の要因とした。

追い込んでからの際どい投球をボールと判定され首を傾げる場面もあったが、大谷はマリナーズ打線を0点に抑え込み、連敗ストッパーとして貴重な白星を挙げた。また地元紙『オレンジ・カウンティ・レジスター』は試合後速報で「ショウヘイ・オオタニはマウンドで輝いていた」と称え、「オオタニは今季の防御率を3.28にまで落とし、MVPを取った昨季にマークした3.18に近づけてきた」と、エースにふさわしい活躍を振り返っている。

■トラウトも打撃復調

この試合の“投のヒーロー”が大谷ならば、“打のヒーロー”はチームの顔でもあるトラウトだ。11日(同12日)以来となるマルチ本塁打でチームの全得点をひとりで叩き出した。なお、トラウトのマルチ本塁打は今季4度目。キャリア通算では24度目となり、自身が持つ球団記録を更新した。

マリナーズの本拠地Tモバイル・パークでのビジター選手最多本塁打記録(30本)を保持するトラウトは、試合後の現地放送局によるヒーローインタビューでも「打席でボールもよく見えるし、良いバックスクリーンがあって、快適だよ」と同球場との相性の良さを語っている。

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今カードはダブルヘッダーを含む5連戦が予定されている。“トラウタニ”の活躍もあり最高のかたちで初戦を制したエンゼルスだが、この勢いを維持することができるか注目だ。

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文・澤 良憲(Yoshi Sawa)