【MLB】大谷翔平 vs. アーロン・ジャッジのMVP争いよりも過激化する舌戦「女々しい奴」「二刀流はショー」と物議呼ぶ言葉飛び交う

エンゼルス・大谷翔平(C)Getty Images

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平が19日(日本時間20日)、本拠地でのシアトル・マリナーズ戦に「2番DH」で先発出場。4打数2安打で7試合ぶりのマルチ安打をマークしたが、チームは1-9で敗れ、連勝は3で止まった。この結果、公式戦15試合を残し、エンゼルスのプレーオフ進出の可能性が完全に消滅した。

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■エンゼルスのプレーオフ進出消滅

大谷は初回の第1打席、相手先発ローガン・ギルバート相手に12球粘ったものの、最後はスライダーに空振り三振。続く4回の第2打席も空振り三振に終わった。難敵を攻略したのは6回の3打席目。初球の直球を捉え、左翼線への二塁打を放った。これで5試合連続安打を記録するとともに、メジャー通算100本目の二塁打となった。さらに8回の第4打席でも救援マット・ボイドから中前打。35号本塁打こそ出なかったものの、7試合ぶりのマルチ安打をマークした。この日は4打数2安打で、打率は.268。

この試合、マイク・トラウトが休養のため欠場。大谷の活躍はあったものの、トラウトを欠く打線は元気なく、結局1-9で大敗した。痛恨の黒星を喫したエンゼルスは、64勝83敗の借金19。残り15試合に全勝しても79勝止まりで、この日81勝目(65敗)を挙げた2位マリナーズに追いつくことが不可能となった。今季のア・リーグ西地区3位以下が確定し、同時にワイルドカードでのプレーオフ進出の可能性も消滅した。

■MVP選考に影響与えるチーム状況

フィル・ネビン監督代行は「この試合は、(相手先発の)ギルバートが良い投球をした。我々は最近良い野球をしているし、明日からの遠征も良いものになるだろう。何も恥じることはない」と強気の姿勢を崩さなかったが、エンゼルスは8年連続でプレーオフを逃すことになり、大谷が望んでいた「ヒリヒリする9月」は今年も実現できなかった。プレーオフ消滅はオークランド・アスレチックス、デトロイト・タイガース、カンザスシティ・ロイヤルズ、テキサス・レンジャーズに続き、ア・リーグでは5球団目となった。

プレーオフ進出が完全消滅したことは、大谷とアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が争っているMVPレースにも影響を及ぼしそうで、ジャッジ派の勢いが増すことは確実。『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者も「私自身はMVPが優勝争いをしているチームから出る方を好む」と記したように、消化試合で生まれた成績より、よりプレッシャーのかかる試合で生まれた成績の方を評価する識者は少なくない。

■ゲレーロJr.「かすめ取られる」

MVP論争は日に日に過熱しており、昨季大谷とMVPを争ったブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)が「オオタニが今年もMVPに選ばれるのなら、それはMVPが再び“かすめ取られる”ことを意味する」とコメントし、物議を呼んだ。そして、これに対してMLBアナリストのライアン・M・スピーダー氏が「ゲレーロJr.はエースのような投球もできないし、ジャッジにも近づけない。女々しい奴!」とつづり、感情むき出しの投稿を行った(「ジョークにならない」など批判的な声が上がり、現在は削除)。

そのほか、『ニューヨーク・ポスト』などに寄稿するジョン・ヘイマン記者は「MVPは議論の余地なくジャッジ」と記した上で、「オレンジ郡(エンゼルスのホームタウン)の住人以外はみなが知っていることだ」と大谷派を揶揄。さらに「二刀流は、価値というより楽しさとショーを追求するディズニーの土地にフィットする」とまで言ってのけた。

もちろん、これにも「また、ヘイマンがおかしなことを言っている」などの反論が起こっている。

大谷が獲得するにせよ、ジャッジが獲得するにせよ、禍根を残す可能性が出てきた。識者、ファンには冷静な対応が求められる。

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文●SPREAD編集部


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