【カタールW杯】PKストップで引き分けた日本、シュミット・ダニエルを守護神に推す理由にサッカーの進化あり

 

【カタールW杯】PKストップで引き分けた日本、シュミット・ダニエルを守護神に推す理由にサッカーの進化あり
エクアドル戦でPKを止め、存在感を示したシュミット・ダニエル (C) Getty Images

■W杯で勝つためにシュミットを推す理由

4年前のロシアW杯以降、モダン化が進んだサッカーという競技は各ポジションの境目がなくなって来た。特にGKの進化が著しい。Jリーグでもサガン鳥栖を筆頭にハーフウェイライン付近でボールを受けるGKの姿が見られるように、1人のフィールド選手としてチーム戦術に組み込まれる例は珍しくない。

日本がカタールW杯でグループステージを勝ち上がるために必要なことは、自陣でボールを失わないことだ。それは前線からのプレッシングの強度が半端ない初戦のドイツ、主導権を握れる可能性が高い2戦目のコスタリカを相手にした試合で重要なポイントとなる。

その際に「+1のフィールド選手」となれるGKの選択が勝敗を左右するかもしれない。過去6大会連続でW杯に出場している日本は、1つの大会を1人のGKがフル出場して戦ってきた。森保ジャパンは発足当初から権田修一(清水エスパルス)が守護神の座を守り続けている。失点を最小限に止める彼のセービング能力に疑いはないが、使い分けも必要ではないだろうか。

足元の技術や攻撃の組み立て、相手が連動してプレスをかけて来た際に2、3人を浮き球で交わすパスが通せるGKが必要だ。現陣容ではシュミット・ダニエルひとりに限られる。

エクアドル戦の83分、シュミットは相手のエースFWエネル・バレンシア(フェネルバフチェ)が蹴ったPKを見事に防いだ。これだけでも序列を大きく覆す材料となるが、権田よりも10センチ高い197センチの高さは国際舞台でこそ必要だ。加えて、前述した「+1のフィールド選手」となれる。この日も味方からのバックパスを巧みに捌いた彼を正GKに推したい。少なくともコスタリカ戦は彼に託すべきではないだろうか。日本にとって、シュミット・ダニエルがPKストップを披露した意味は想像以上に大きい。

◆【実際の映像】見事PKを止めて見せたシュミット・ダニエル

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文●新垣博之(しんがき・ひろゆき)

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