フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは日本時間9日に女子フリーが行われ、合計233.12点で紀平梨花選手がファイナル制覇を達成した。シニア1年目の達成は、浅田真央さん以来、日本勢では13年ぶり。
その紀平選手が、カドカワが2016年に開校した、インターネットと通信制高校の制度を活用した学校である「N高」の学生だということが話題になっている。
紀平選手以外にも様々な選手が在学
N高は好きな時間・場所からインターネットを通して授業に参加でき、3年間で高卒資格を取得できる。
「IT×グローバル社会を生き抜く“創造力”を身につけ、世界で活躍する人材を育成する」ことが、N高の掲げているコンセプト。高校卒業のための学習にかかる拘束時間を最小限にとどめ、自らが学びたい事に多くの時間を充てる事ができることが強みだ。
N高には紀平選手のほか、フィギュアスケートの川畑和愛選手、e-sportsの相原翼選手、囲碁の広瀬優一棋士、上野愛咲美棋士など、様々な選手が在学している。
N高を選択した理由
N高の公式ホームページは、2018年11月9日~11月11日に広島県・広島市で開催された「NHK杯国際フィギュアスケート競技大会」において紀平選手が日本勢初のグランプリデビュー戦での優勝を果たした際にインタビュー記事を公開している。
同記事で、紀平選手はN高を選択した理由を「学校生活とスケートを両立できる学校がなかなかなくて、N高は合間の時間を有効活用して勉強ができたり課題ができたりするので、スケートにも集中できるというのがすごい良かったです」と回答している。
勉強するタイミングは、「結構バラバラなんですけど、車での移動時間とか、少し早く家に帰ってきた時や夜寝る前ですね。全然できていなかった時は朝もやったりします(笑)」ということだ。
時代の変化?
紀平選手がN高に在籍していることについて、SNSでは驚きの声が上がっている。
紀平梨花ちゃんってN高だったんだ🙀
— かのん@N高生 (@Kanon_KP_0925) 2018年12月10日
紀平梨花ちゃんN高なのかー。勉強以外にがんがんリソースふりたい事あると通学じゃないの良いんだろな
— タケダハチオ (@takedahachio) 2018年12月10日
また、時代の変化を意識する声もあった。
かつては練習環境が整ったスポーツ強豪校に進学するのが定石だっただろうに。これは時代の変化を感じる。
「N高」を選んだ新女王 紀平梨花さん あこがれ真央ちゃんへのアプローチ | 2018/12/10 – 共同通信 https://t.co/CaaJnOAP79
— akira shimomoto (@eionhofa) 2018年12月11日
「通信制高校」のイメージが少しずつポジティブなものになっていくのでは。/フィギュアスケートNHK杯で優勝の紀平梨花選手は、N高の生徒だった https://t.co/3Zv2uLuVAW
— 佐藤航 (@satoko7) 2018年12月10日
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