■大会屈指の中盤トリオ
日本がクロアチアと対戦する中でポイントとなるのが中盤の攻防だろう。前回大会ではクロアチアを決勝に導く活躍でMVPを獲得し、2018年のバロンドールも受賞したレアル・マドリードのルカ・モドリッチは37歳となった今もなお健在。小柄ながら攻守にハードワークができる中盤のダイナモで、長短織り交ぜたパスや代名詞であるアウトサイドキックは日本にとって警戒すべきなのは間違いない。
また、チェルシーでプレーするマテオ・コバチッチはドリブルでの推進力に優れ、足元の技術も長けており展開力もある。インテルのマルセロ・ブロゾビッチは中盤の低い位置で攻撃を組み立てることができ、運動量も豊富でプレーエリアも広い。モドリッチ、コバチッチ、ブロゾビッチからなる中盤は経験や完成度も含め、今大会でも屈指のトリオであり、遠藤や守田といった選手が彼らと対等以上に渡り合えるかは試合の流れを左右する。
そして、左サイドにはトッテナムでプレーするイヴァン・ペリシッチがいる。インテルやバイエルン・ミュンヘンでもプレーしてきた33歳のベテランは前回大会の準優勝メンバーであり、ドリブルでの打開力と左右両足での正確なキックが持ち味である。同じプレミアリーグでプレーする冨安の右CB起用や、伊東、酒井といった右WBを務める選手がこのウインガーを封じられるかもカギを握る。
■求められる粘り強さ
日本がクロアチア相手に求められる戦いは、これまでドイツやスペイン相手に見せてきた粘り強い戦いと、トータルを考えての試合運びである。モドリッチやペリシッチといった百戦錬磨のベテランの存在は脅威であるが、そこをリスペクトしすぎる必要もない。相手の時間を耐えた上で、三笘薫という飛び道具を活かしてのカウンターや、堂安の決定力で日本の時間ができてくる可能性は十分にある。そのチャンスを逃さないことが勝利をつかむ上で重要な要素となる。
7度目の出場で歴史的ともいえるW杯を過ごしてきた日本は、森保監督が発足当時から目標として掲げてきたベスト8入りに手が届くところまできた。日本史上初の8強入りにリーチをかけた中、クロアチアとの戦いに勝利し“新しい景色”を見ることができるのか。
運命の一戦に挑む。










