■攻撃力課題の森保ジャパンは、ブライトンに倣うべき
三笘が所属するブライトンはシーズン途中の昨年9月、グレアム・ポッター監督が強豪チェルシーに引き抜かれ、現指揮官のロベルト・デ・ゼルビを招聘。当初はポッター体制下の3バックを踏襲しており、三笘は左WBでの途中出場が続いていた。
しかし、W杯による中断期間中に、このイタリア人監督が自身の得意とする攻撃的な[4-2-3-1]システムとウイングを活かした攻撃をチームに植え付けることで、三笘をより攻撃的な左ウイングのポジションで起用することになった経緯がある。
近年のブライトンはビッグクラブに高額な移籍金でタレントを売却する育成型クラブだ。今年初頭にも三笘のライバルであったベルギー代表MFレアンドロ・トロサールをアーセナルに2700万ポンド(約43億円)で売却したばかりでもある。
世界最高峰のプレミアリーグにおけるブライトンの立ち位置は、世界における日本の現在地とも重なる。そんなブライトンの例に倣うように、日本代表もW杯前のメインシステム[4-2-3-1]を採用し、攻撃力強化と共に、三笘を従来の左ウイングで起用すべきではないか。
■堅守ウルグアイ攻略の鍵は
そんな新生森保ジャパンの初陣となる相手はウルグアイ。今回のメンバーからは欧州主要国リーグで得点王を獲得してきたルイス・スアレスとエディンソン・カバー二の両ベテランストライカーが外れ、昨夏リバプールが7500万ユーロ(約106億円)で獲得したFWダルウィン・ヌニェスと、4年ぶりのリーグ制覇に迫るバルセロナのDFロナルド・アラウホの負傷欠場が発表されている。
カタールW杯でもグループステージ敗退に終わった南米の強豪だが、伝統の堅守速攻は健在。特にレアル・マドリードでプレーする24歳のMFフェデリコ・バルベルデは、中盤で球際に強いアグレッシヴなMFでありながら攻撃力も兼備する新世代の選手だ。
堅守ウルグアイ攻略のヒントもブライトンに倣いたい。攻撃的なポジションを得意とするドイツ人MFパスカル・グロスがボランチで起用されているように、日本もトップ下のMF鎌田大地(フランクフルト)をボランチでプレーさせたい。三笘や久保建英(レアル・ソシエダ)、伊東純也(スタッド・ランス)、堂安律(フライブルク)、初招集の中村敬斗(LASKリンツ)ら自慢の2列目の攻撃陣を多く起用できるメリットが生まれるからだ。
第2次森保ジャパンの初陣は、堅守ウルグアイを相手に三笘をはじめとした2列目のアタッカー陣が躍動する姿が見られるか。
◆ブライトンで躍動する“日本のジョーカー” 三笘薫 2022-23シーズン全ゴール集
◆三笘薫、内田篤人との対談でカタールW杯を回想 “三笘の1ミリ”について本音「あんなに言われるとは…」
◆久保建英が今季5ゴール目、「このチームならできる」とチャンピオンズ・リーグ進出へ前進
文●新垣博之(しんがき・ひろゆき)










