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【プロ野球】大谷翔平に続く”二刀流”の潮目は本当に定着するのか 挑戦者をリスト・アップ

【プロ野球】大谷翔平に続く"二刀流"の潮目は本当に定着するのか 挑戦者をリスト・アップ
ロサンゼルス・エンゼルス 大谷翔平 (C) Getty Images

プロ野球は30日、ペナントレースがいよいよ開幕する。

MLBでWBCでロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平が大車輪の活躍を魅せるにつけ、プロ野球界でも第二の大谷翔平へとばかりに、若手”二刀流”の選手による挑戦が目につくようになって来た。ここでは二刀流で球場を沸かす可能性の高い期待の選手を紹介する。

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■先輩・大谷翔平に続け日本ハムから2人の二刀流

大谷翔平を輩出した北海道日本ハム・ファイターズから上原健太、ドラフト1位ルーキー・矢澤宏太の2選手が二刀流に挑戦する。上原は昨季、球団から二刀流を打診され挑戦。投手としては自己最多の25試合に登板し3勝5敗、防御率3.19を記録。しかし、1軍で残した打撃成績は5打数1安打、2軍では16打数無安打だった。まだまだ打撃の課題は山積みだが、打者としての成長にも期待したい。

ファイターズファンから注目を浴びる矢澤は、14日西武とのオープン戦で入団後初の“二刀流”で出場。5回に代打で出場するも空振り三振。その後、6回裏西武の攻撃でライトの守備についた。8回表には2打席目を迎えるが、ここも三振を喫してしまう。その裏、ライトから投手としてマウンドに登り2/3回を無失点で抑えた。二刀流のお手本となる大谷翔平を育てた球団で、どのような活躍を見せるのか見守っていきたい。

■阪神タイガース交流戦あるかDH・西純矢

DH制のないセ・リーグでは投手も必ず打席に立つ。ゆえに、二刀流という言葉にあまり馴染みがない。しかし、中日・根尾が野手・投手の二刀流として出場したことでセ・リーグでも二刀流が認識されつつある。新たに二刀流の候補として期待したい選手が、阪神タイガース西純矢だ。

西は、昨季レギュラーシーズンで打率.231、1本塁打をマーク。タイガースOB・掛布雅之氏や鳥谷敬氏などから太鼓判を押されるほど打撃センスの良さを見せた。21日、西武とのオープン戦で9番DHとして出場。3回表の1打席のみの出番となったが、チーム初安打となる一打を放った。DH制のある交流戦あたりで、再び「DH・西純矢」を拝める日が来るかもしれない。

■支配下登録狙う鷹の二刀流

育成契約だが、福岡ソフトバンク・ホークス小林珠維桑原秀侍の2人も二刀流に挑戦中。

小林は東海大札幌時代、最速152キロの剛腕でプロのスカウトを唸らせた。Uー18日本代表候補での合宿では当時高校生だった佐々木朗希らとしのぎを削った経験もある。2019年ドラフト4位で「内野手」として入団。だが、一軍で出場する機会がなく、昨年に育成として契約を結んだ。持ち前の身体能力の高さを生かすため、今年から二刀流に挑戦。「投手から野手」は日本ハム・オリックス・阪神で活躍した糸井嘉男など成功例が多数ある。しかし、「野手から投手」は日本球界では異例。中日・根尾昂がシーズン途中で野手から投手へコンバートをしたものの、まだ成功と言うには時期早々。もう一度支配下を勝ち取り、育成落ちの悔しさを晴らすことができるか。

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桑原は、神村学園高から2020年育成ドラフト3位で「投手」として入団。入団後、球団から提案を受け二刀流の挑戦をスタートさせた。現状は、3軍での生活が続いてしまっているが、結果を残して同僚の小林とともに鷹の二刀流誕生へ今シーズン支配下を目指す。

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文●SPREAD編集部