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【ブンデスリーガ】“鉄人”堂安律がけん引するフライブルク、ドイツ杯初戴冠なるか 初のCL出場も視界良好 

 

【ブンデスリーガ】“鉄人”堂安律がけん引するフライブルク、ドイツ杯初戴冠なるか 初のCL出場も視界良好 
フライブルクの日本代表MF堂安律(C) Getty Images

ブンデスリーガ第30節、日本代表MF堂安律が所属するフライブルクは29日にケルンと対戦。堂安の決勝点で1-0と3連勝を飾った。

開幕から好調を維持し、残り4試合となった現在も来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場圏内の4位をキープ。勝点では3位のウニオン・ベルリンと並び、首位のバイエルン・ミュンヘンとも6点差。優勝の可能性も残している。

また、勝点を56に積み上げたフライブルクは、勝利チームに勝点3が与えられる現行制度になった1995-1996シーズン以降、クラブの最多勝点記録を更新している。(3位に入った94-95は20勝6分8敗だが、勝利勝点が2だったため46ポイント)

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■今季5点目でクラブ史上初のCL出場へ前進

堂安は前節アシストを挙げながらも、試合中に風邪の症状をぶり返して73分で交代。ベンチには戻らずに帰宅を許されるほどの体調不良により、今節の欠場も危惧されていた。

しかし、今季フライブルクでの公式戦40試合に出場してきた堂安はこの日も先発。欠場したのはグループステージ突破決定後の消化試合となったUEFAヨーロッパリーグの1試合のみという“鉄人”は、値千金の決勝点まで奪ってみせた。

54分、左からクリスティアン・ギュンターが蹴ったCKに、ニアサイドでFWルーカス・ヘーラーが頭で擦らしたボールを、ファーサイドの堂安がダイビングヘッドで決めて先制。チームが守勢にまわる時間が長かったが、堂安は今季5得点目となる値千金の決勝点で勝利に貢献。

ドイツ誌『キッカー』は「堂安がプレミア級の夢を見せ続ける」と高評価。クラブ史上初のCL出場を実現可能な夢とし、右サイドハーフの位置からチームをけん引する活躍ぶりを称えている。

特にチームコンセプトである最前線からボールを奪いに行くプレッシングで積極的な姿勢を見せ、自陣では的確にスペースを埋めるポジショニングと、対人の強さなど、守備面での活躍が際立つ。ブンデスリーガ全試合出場を続ける堂安は、1対1の競り合い「デュエル」の勝利数でリーグ17位。攻撃陣に絞れば5番目に多い数字だ。172センチの小柄ながら、強靭な下半身による球際の強さ、馬力の強いドリブルが局面を制する力となって活きている。

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■歴史的シーズンを彩る多士済々なタレントたち

フライブルクは優秀な若手選手を輩出する育成型クラブとして知られて来たが、昨季途中に3万4700人収容の新本拠地ヨーロッパ・パルク・シュタディオンをオープン。ブンデス6位で終えたチームは収益を確実に増やし、今季は堂安ら実力者を補強。すでに最多勝点記録を更新した歴史的なシーズンを送るチームには、高い評価を受ける選手がそろっている。

全試合出場を続けるオランダ代表GKマルク・フレッケンは、リーグで3番目に少ない37失点に抑え、リーグ最多12の完封試合を記録。ここまで『キッカー』の採点(1~6で採点、1が最高、6が最低)でリーグ5位の「2.86」、GK部門3位に位置している。

在籍延べ7年目のイタリア代表MFビンチェンツォ・グリフォは左サイドで司令塔役を担い、チーム最多13ゴール5アシスト。チームはセットプレーからリーグトップの19得点を挙げているが、彼がそのキッカーを担当し、クラブの顔となる存在だ。

今季から生まれ育った古巣に復帰したドイツ代表DFマティアス・ギンターも、『キッカー』の採点でDF部門4位の「3.02」を記録。守備の要でありながら、重要な場面で自らゴールを奪うなど4得点。高いDFラインの背後を自慢の快速でカバーし、愛するクラブを後方から支えている。

また、チーム2位の10ゴールを挙げるオーストリア代表FWミヒャエル・グレゴリッチュは193cmの長身を活かし、空中戦勝利数でリーグ5位の141回を記録。『キッカー』の採点もFW部門5位の「3.16」と高い評価を受けている。

彼等を就任12年目のクリスティアン・シュトライヒ監督が指揮し、継続性を重視しながらも、粒揃いな多士済々のタレントを躍動させている。

■ドイツ杯準決勝で日本人所属3クラブが激突

堂安を擁するフライブルクは2日(日本時間3日)、ドイツ国内カップ「DFBポカール」の準決勝・RBライプツィヒ戦(第30節終了現在ブンデス5位)を迎える。

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3日(同4日)にはもう一方の準決勝が予定されており、遠藤航・伊藤洋輝・原口元気の日本人3選手が所属するシュツットガルト(同16位)が、長谷部誠と鎌田大地が所属するアイントラハト・フランクフルト(同9位)と対戦。

フライブルクはドイツ杯ベスト4進出クラブの中で今季のブンデス最上位チームであり、昨季も同大会で準優勝。今季はクラブ史上初の主要タイトル獲得に期待がかかる。ただ、昨季の決勝で敗れた相手がライプツィヒであったのは気になるところ。

なお、2017-18には決勝のバイエルン戦でも先発フル出場の長谷部が大活躍し、フランクフルトが優勝。今季はそれ以来5年ぶりの日本人選手所属クラブによるタイトル獲得となるだろうか。(記事内のスタッツは『ブンデスリーガ公式』より引用)

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文●新垣博之(しんがき・ひろゆき)